暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1621話
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サーは爆発する。
 ちっ、ちょっと時間が掛かり過ぎたな。
 出来ればもっと楽に倒す事が出来ればいいんだが……いや、その辺を考えても仕方がないか。
 元々向こうは水中用MSで、こっちは汎用型MSだ。
 どうしたって海中の中では向こうの方が有利なのは変わらないのだから。
 後、出来るのは……いや、そうだな。こういう時にこそ、これを使うべきか。

「加速」

 精神コマンドの加速を使い、再度スーパーバーニアを噴射。
 機体に精神コマンドによる不思議な力が満ちるのが、感覚的に分かる。
 水中であるにも関わらず、トールギスの速度は一気に上がる。
 恐らく、傍から見れば水中を赤い鮫か何かが獲物を追っていると思う者もいるだろう。
 自分でも分かる、その動き。
 レーダーに表示されているMSに近付くと、そこにはキャンサーの姿があった。
 赤いという意味ではトールギスと同じだが……この機体と一緒にして貰っては困る。
 キャンサーがこっちに向けて連続して放つ魚雷。
 ……へぇ、魚雷の狙いがどれも悪くない。
 トールギスが魚雷を回避しても、その回避した位置に命中するように発射位置を調整して撃っている。
 これは……OZの中でも、随分と腕の立つMSパイロットだな。
 うん? 待てよ、キャンサーに乗っていてこれだけの腕……もしかして、アレックスか?
 だとすれば、今回は随分と運がいい事になるな。
 ここで、水中MS部隊の隊長と思われる人物を撃破する事が出来るのだから。
 まず、キャンサーに乗っているのが本当にアレックスかどうかを確認して……そう思った、次の瞬間……

『アクセル代表、所属不明勢力が私達の滞在している基地を襲撃していると報告が!』

 ……サリィから、唐突にそんな通信が入るのだった。
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