暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1621話
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シーズは作業用としても使えるように設計されている。
 それは汎用性という意味ではキャンサーよりも上だが、純粋な戦闘力という意味ではキャンサーよりも下だという事を意味している。
 パイシーズはトールギスと距離を詰める事が出来ないのを理解したのか、魚雷を発射しながら悪足掻きをしていた。
 こっちに向かって真っ直ぐに突っ込んでくる魚雷。
 スーパーバーニアとスラスターを使って何とか回避しようとするも、当然ながら海中というのは空中よりも格段に抵抗が強い。
 全ての魚雷を回避するのは難しく、どうしても回避出来ない魚雷は盾を使って防ぐ。
 シェンロンガンダムを殴って倒したという性能を持つ盾は、魚雷の1発や2発でどうにかなる程に脆弱ではない。
 ……ただ、それでもトールギスの装甲と同じチタニュウム合金製の盾なんだよな。
 もう少し連合軍で使えるガンダニュウム合金があれば、盾もガンダニュウム合金製にするのに。
 ああ、今回の件が終わったら報酬代わりにそっちも要求してみるか。
 凛の交渉術なら、普通に何とかなりそうな気がするし。
 それに関節とかと違って、こっちは機体を分解する必要もない。
 純粋にガンダニュウム合金で盾を作って貰えばそれでいいのだから。
 そんな事を考えながらトールギスを前進させ、魚雷が作った爆発の中を突っ切る。
 それを突っ切ると、目の前にあったのはパイシーズ。
 一瞬パイシーズの動きが鈍ったのは、まさか爆発の中を突っ切ってくるとは思っていなかったからだろう。
 ともあれ、俺を前にして動きの鈍ったパイシーズは、単なる獲物でしかない。
 シールドを装備している左手をパイシーズの胴体へと近づけ……マシンキャノンのトリガーを引く。
 普通ならこの手の武器は海中で使うと極端に威力が落ちる。
 バルカンよりはマシだが、それでもマシンキャノンの射程は短い。
 元々が牽制用の武装なのだから、当然だろう。
 だが……威力が落ちるのはあくまでも水の抵抗があるからこそだ。
 つまり、至近距離……ゼロ距離射撃となれば、その威力は殆ど落ちない。
 ガガガガガガ、というパイシーズの装甲に命中するマシンキャノンの音が、接触回線で聞こえてくる。

『ひぃっ! や、止め……降伏する、降伏するから止めてくれ!』

 装甲をマシンキャノンの弾丸で削られていく音と共に、パイシーズのパイロットからそんな言葉が聞こえてくる。
 マシンキャノンのトリガーを一旦離し、そのまま通信回線で向こうに告げる。

「お前達は連合軍の基地が降伏しようとしたのを受け付けないで、殲滅したんだろ? なら、お前達の降伏が受け入れられるかどうか……分かりそうなものだけどな」
『待って! 頼む、降伏するから!』

 泣き声と共に告げてくる言葉に、少し考え……口
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