第二章
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「仲直りまでな」
「時間を置いてるんだな」
「だから付き合うな」
「よし、それじゃあ明日はな」
「黒茶と白茶を混ぜる」
「そうしような」
こうしたことを二人で話してだ、ガグモはふと思いついたことをやってみようと思った。そしてサギールも付き合いことにした。
そしてだ、その次の日の夜だ、ガグモは仕事が終わって家に帰ってから大体同じ時に帰って来たサギールと一緒に夕食を作って食べた。それから順番で風呂に入ってだ。
いよいよティータイムになった、ガグモは同時に黒茶と白茶を淹れた。それぞれのティーパックを買って来てだ。
お茶の中に入れた、するとだった。
「黒茶にな」
「白茶が出来たな」
サギールはその二つの茶を見て言った。
「見ての通りな」
「真っ黒に真っ白のな」
「そしてこの二つの茶をか」
「今から混ぜるな」
こうサギールに言った。
「いいな」
「ネット中継のは」
「ああ、してるぜ」
見れば既に部屋の中に撮影、スマホを片手に持っていた。
「俺達の今のやり取りもだ」
「ネットで実況されてるか」
「そうだよ、コニコニ動画にな」
連合にある動画投稿サイトの一つである、書き込みが出来ることで有名だ。
「実況してるぜ」
「そうか、俺の言葉も出ているか」
「その通りだ、けれど香りは実況出来てないぜ」
それはというのだ、茶の素晴らしさの要素の一つであるそれは。
「視聴者の皆さんにはそこは我慢してもらうか」
「そうだな」
サギールもそこは笑って応えた。
「仕方ないな」
「ああ、しかしな」
「それでもか」
「これから混ぜるな」
その黒茶と白茶をというのだ。
「果たしてどうなるか」
「これからわかるな」
二人で実況を意識しつつだ、笑いながらだった。
実際に黒茶と白茶を混ぜてみた、二つの茶を入れたコップよりも大きなコップを出してきてだった。そこにだ。
二つの茶を入れだした、まずは黒茶を入れたがここでガグモはサギールに対して笑いながらこんなことを言った。
「黒と白を混ざるとな」
「ああ、そうしたら灰色になるな」
「絵の具だとな」
「じゃあそうなるか?」
お茶もというのだ。
「やっぱり」
「どうだろうな」
「灰茶はあるけれどな」
その色の茶のこともだ、サギールは言った。
「そうなるか」
「それが今からわかるな」
「黒と白で灰色になるか」
「それとも別の色になるか」
「それがな」
「今からわかるな」
まるで小学生が理科の授業で実験をする時の様にだ、二人はうきうきとしていた。そしてそのうえでだった。
今度は白茶を入れた、すると。
黒の中に白が入る、それは忽ちのうちに混ざり合い。
一旦はコーヒーにミルクを入れた時の様に赤っぽい茶色になっ
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