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力なんていらない
第一章
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メリカでも有名な忍の里だ、三重県にある。
「お母さんの家は何百年も前から代々よ」
「忍で」
「そう、忍者同士で結婚して忍の鍛錬もして」
「それで遺伝になっていて」
「お母さんも毎日修行をしていたのよ」
 忍者のそれをというのだ。
「それでその血をよ」
「私も受け継いでいるのね」
「トーマスは受け継がなかったがな」
 父がこう言った、二人の息子でマーガレットの兄で今は大学で医学を学んでいる。
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