ロードエルメロイも急用
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
スが取り上げられないと知っていたので渡したが、オーギュストは宝物のように拝領して記念品として取っておこうと懐に入れたが「何でやねん、溶けるがな」と突っ込まれて全員で食べた。
この後、ビールが入っているギル様に運転させるのが嫌な上、年寄なのでアルコールに弱くなっているのに気付かないジジイが「ビール一本で酔うわけないやろ」と言いつつ呂律も回らず、駐車場で事故りそうになったので、オーギュストが夕食の支度をするのと一緒にルヴィアを帰らせ、カナダ人夫妻さえ良ければ招待すると言われたので、バゼット運転、後部座席にギル様、ロード・エルメロイと言う変則配置になった。
「ああ、お母ちゃんかぁ? ウエイバーくんやでぇ、急用でこっち来てなあ、これからそっち寄らしてもらうわ。それでなあ、エーデルフェルトのお嬢さんとこにおるんやけど、良かったらご招待したい言うとるんや、うん。え?早よ言うてくれたらご馳走? いやいや、急用やってん、毎年の会議とちゃうから、お土産置いたら出かける準備しといてな」
ギルガメッシュの携帯を借りたエルメロイ卿が、日本での「お母ちゃん」に電話して、急用で来たのを伝える。
聖杯戦争の会議は現地冬木市で開かれるので、毎年来て宿泊して関西弁の精度を上げていたが、今回は急用で、異世界から来たのは言っても理解してもらえないので割愛した。ちょっと話が合わなくても、相手もボケているので気にしない。
ちなみに関西では年上の女性は「お母ちゃん」と呼んでおけば大体間違いない。
「後ろの車、私達を着けています、目的地が同じなど有り得ません」
バゼットが後ろの車に気付き、山の手の高級住宅地に向かうのに、同じ方向に向かう車が着いて来ていた。これもzeroなら大ピンチだったが、ミラー越しでなく、後ろを向いたエルメロイはすぐに気付いた。
「運転しとるんバセットちゃんやがな、後ろにおるん長髪やさかい、たぶんこっちの世界のワシやがな」
こちらの車にギル様がいる以外、同じ構成の後ろの車。なぜか「急用」でこっちの世界のロードエルメロイも来てしまい、運転手兼護衛としてバゼットを衛宮家から呼び出してカナダ人夫妻の所に挨拶に行く所らしい。
「あかんがな、ウェイバー君二人やがな、お母ちゃんにどない言うねん。一番下の息子や言うてるのに、今更双子とか言われへんやん」
こちらのウェイバー君も電話したので、「さっき電話くれたがな」みたいになって「お母ちゃん、もうボケてしもて」になって混乱している所である。
後ろのバゼットから事情を話したようで、後部座席のウェイバー君がチョット箱乗りして手を振って来る。警察にでも見つかって停止させられたら異世界免許証で問題になるので、止められそうな場所で停車した。
「おう、兄弟、異世界のワシと触ったら消えて無くなったりせえへんのか
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ