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リリなのinボクらの太陽サーガ
サンライト
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を受けており、中にはまだこの事実が信じられない者もいたが……それも仕方のないことだった。

「話、終わったの?」

「ディアーチェ支社長がわざわざ来るなんて、余程大事な話だったみたいだね」

先程までティーダと共に部屋の前で待っていたレヴィの部下二人が、ディアーチェを迎える。現在疲れ切って寝ているレヴィを背負っており、ある特別な処理を施された首輪をつけて言葉数の少ないアッシュグレーの髪の少年がケイオス。ディアーチェから先程のマイクロチップを受け取り、中身をノートパソコンで確認している薄紫の髪の少女がシオンである。

ちなみに二人が救出したカリム達は蟲に喰われて負った怪我があるため、その治療や細菌の検査で局員達によって病院へ搬送された。預けられた局員達の中には、その痛々しい姿に思わず目を背ける者もいたとか。

「シオン、チップの解析はどうだ?」

「スキャンにかけた所、プロテクトはかかっていないし、コンピュータウイルスも仕込まれていません。ただの情報端末ですね」

「そうか。で、管理局製SOPのサーバーはどこにある?」

「ちょっと待ってください…………。……ありました。ミッドチルダ上空、ブルームーンのラビュリントスです」

「ブルームーン? もしやミッドの空にある二つの月の片方か? また随分と上手く隠してあるものだな……」

「ミッドの月には膨大な魔力が宿っていますが、あまりに濃度が高すぎるせいで一定距離に近寄るだけで人間にも悪影響が出ます。そんな危険な場所にどうやって設置したのでしょうか?」

「普通なら命令を受けた者が危険を承知で設置しに行ったと考えるだろうが……恐らく管理局を隠れ蓑にしていた頃のヴァランシアがやったのだろう。暗黒物質は魔力を消し去るが故に、魔力濃度が高くても奴らの身体には何の影響もないからな」

「人間以外の存在でしか行けない場所に置けば、人間に壊される心配は無い……そういう訳ですね」

「我らマテリアルズや小鴉のヴォルケンリッターのようなプログラム体でも、魔力濃度が高すぎると人間と同じようにダメージを受けるからな。恐らく教主殿やイモータルのように強い暗黒物質を体内に宿しているか、もしくは月の力で負荷を受け流せる者でないと、ブルームーンには行けないだろう。……仕方ない、当分は様子見しながら別の方法を考えよう。それで話は変わるが、ニブルヘイムからの報告は入っておるか?」

「なんにも。まぁ、便りがないのは良い便り、って言いますから。それにこのパソコン単体では受信能力もそんなに高いものでもありませんし。……大丈夫、彼らならやり遂げていますよ」

「だと良いのだがな……」

「はぁ、眠い。早く帰りたい」

「………フッ、それもそうだな。ではレヴィ、ケイオス、シオン、現時刻をも
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