暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1620話
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MS輸送機が向こうの基地に着陸するまでは、綾子のトーラスで護衛してくれ。空を飛べるトーラスだから、MS輸送機の護衛には向いている筈だ」

 それ以外にも、海中に入る事が出来ないトーラスの手が一番空いているという理由もある。
 一応空から援護する事になってはいるが、正直なところ空中から撃ち込まれるビーム砲というのは、あれば便利だがなければないでいいし。
 ……それを言うと綾子が微妙に拗ねそうだから、直接口には出さないが。

「ふーん。ま、いいけどね」

 綾子はそう告げ、あっさりと引き受ける。

「シャドウミラーの拠点として使うんなら、本格的にこのMS輸送機を改修した方がいいんじゃねえの?」
「そうだな。デュオの言いたい事も分かるが、連合軍の整備員も暇じゃないんだよな」
「ハワードに手を貸して貰うとかは?」

 なるほど、それはありかもしれないな。
 ただし、ハワードの専門はあくまでスラスターとかそっち系統だ。
 攻撃力や防御力という意味ではあまり期待出来ない。
 それでも、このMS輸送機の速度が多少なりとも上がるのなら、ハワードに話を持っていった方がいいかもしれないな。

「今回の件が片付いて、ニューエドワーズ基地に行ったらちょっと考えてみるか」
「そうしてくれ。俺もこのMS輸送機に乗ってる状況で撃墜されたりはしたくないしな」

 デュオの言葉に、俺と綾子、五飛は頷く。
 MSパイロットとして、それは当然の意見だったからだ。

『アクセル代表、そろそろ戦闘領域に入ります! 出撃の用意をお願いします!』

 MS輸送機のパイロットからの通信が入る。

「よし、聞いたな? なら、出撃の準備だ。OZに目に物見せてやる」

 その言葉に全員が頷き、サリィ以外は格納庫に向かうのだった。
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