暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1620話
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?」
「あー……いや、別に不満って訳じゃないんだけど、ちょっと疑問があってな」
「疑問?」
「ああ。本当に今更なんだが、なんで五飛の機体はシェンロンガンダムで、俺の機体はデスサイズなんだ?」
「……本当に今更だな」

 ボソリ、と綾子が呟く。
 うん、本当に今更ではあるが……まぁ、別に聞きたいというのなら言ってもいいだろ。

「別に特に何か理由があっての事じゃない。語感だ。嫌なら直すが?」

 敢えて理由を考えるとすれば、やっぱり原作知識からだろうな。
 デュオは自分の機体を相棒とかデスサイズとか呼んでたのに比べ、五飛は自分の機体をナタクと呼んでいた。
 かと言って、まさか俺がシェンロンガンダムをナタクと呼ぶ訳にはいかないだろう。
 それ故にガンダムデスサイズはデスサイズで、シェンロンガンダムはシェンロンガンダムな訳だ。

「いや、別に嫌って訳じゃねえよ。ただ、ちょっと気になっただけで。俺の相棒は好きなように呼んでくれ」
「ふんっ、好きにしろ」
「デュオはともかく、五飛。お前好きにしろって、じゃあお前みたいにナタクって……いや、何でもない」

 最後まで言わせるよりも前に、半ば殺気が込められた視線を向けられる。
 何でそこまでナタクって名前に拘るのかは分からないが、それでもそこまでナタクという名前に拘りがあるのなら、それを認めないような真似はしない。

「ふん」

 俺の言葉に満足したのか、ともあれ五飛は再び鼻を鳴らして殺気を放つのを止める。
 そんなやり取りがあっても、特に驚いた様子がないままの客室の中。
 別に全員が殺気を感じ取れないって訳でもなく、純粋にこれがシャドウミラーの中ではよくある出来事だからだ。
 正直それはどうよと思わないでもないが。

「さて、話は何だったか。ああ、そうそう。向こうの基地に着いたらどう行動するかだったな。大まかにはさっき言った通りでいいか?」

 場を改めるように尋ねるが、特に異論は出ない。

「どうやら異論はないようだし、これで決まりだな。……サリィ、MS輸送機は戦闘領域に入ったらMSを落としながら基地に向かってくれ。出来れば戦闘領域の外で待機させたいけど、もしエアリーズ部隊が来たらMS輸送機だけではどうしようもないからな」

 MS輸送機の本格的な改修というのは、全く行われていない。
 武器も機銃の類しかない以上、エアリーズに襲撃されればあっさりと撃破されてしまうだろう。
 この客室に用意された家具の類は結構気に入っているので、出来ればそんな風にはなって欲しくない。

「え? アクセル代表、本気ですか? 海からの攻撃しかないとはいえ、MS輸送機で基地に突っ込むのは……」

 危険だと、そう言いたいのだろう。

「分かってる。だから、
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