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提督はBarにいる。
山風のお悩み相談・その1
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スと絡めて刻んだピーマンを散らしたら完成だ。




「『タコのホットサラダ』だ。食べてみて辛味が足りなけりゃ、タバスコで調整してくれ」

「……いただきます」

 フォークに突き刺してタコとピーマンを一緒に口に放り込めば、生のピーマンならではのシャキシャキとした歯応えとタコの弾力、そこにチリソースの辛味が味を引き締める。少し辛味が足りなかったのか、タバスコを振り掛ける山風。再び口に放り込むと、

「っ!……ケホッケホッ」

 どうやらタバスコをかけすぎたらしい。うっすらと涙目で噎せている。

「おいおい、気を付けて食えよ?」





「店長」

「あん?」

 こちらに話しかけて来たのは早霜だった。

「私も一品ご披露しても良いでしょうか?」

「あぁ、構わんぞ。山風もいいよな?」

「うん……早霜の料理、食べてみたい」

「では、失礼して」



《早霜特製!タコのマリネサラダ》

・タコ:200g(刺身用でもボイルでもOK)

・ピクルス:1本

・玉ねぎ:1/2個

・オリーブ:6粒

・アンチョビ:2切れ

・オリーブオイル:大さじ2

・レモン汁:大さじ1.5

・塩:小さじ1/2

・胡椒:少々


「提督、私は野菜を刻みますのでタコの薄切りをお願いしても?」

「あぁ、やっとく」

 どうやら早霜はソースを作るようだ。玉ねぎ、ピクルスは細かくみじん切り、アンチョビとオリーブは粗めのみじん切りにして調味料と混ぜ合わせるようだ。

 こっちはタコを薄切りにしていく。ボイルでもいいが、今回は生のタコでいこうか。刺身にするように薄切りにしたら、早霜の作っていたソースと和えて完成だ。



「どうぞ、『タコのマリネサラダ』です。白ワインがオススメですが、日本酒等も合いますよ」

「じゃあ……『キール』下さい」

 早霜がにこやかに頷き、『キール』の支度を始める。その間に俺もマリネサラダを味見させてもらう。ピクルスの酸味と玉ねぎの辛味、そしてアンチョビの塩気がタコを引き立てていて、酒が欲しくなる味だ……早霜め、また腕を上げたな。俺もうかうかしてられんぞこれは。
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