第三章:月光校庭のエクスカリバー/雷洸射の火神鳴
Change2:強奪された聖剣〜The arrogance of evil exorcism〜
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「これは教会と堕天使の問題?ふざけるのも大概にしろ。まずこの町いや…リアス・グレモリーが管轄している土地でもある。なら少なくともこちらには関わる権利があるはずだ。それを勝手にこの町で戦争をやるだと…迷惑にもほどがある」
「君は教会を敵に回したいのか?愚かだな」
「いい加減にしてほしいな小娘ども。いいか、今起きていることはこちら悪魔側そして俺の安全に関わることだ。ましてはお前らの争いの飛び火がきたらどうする。それにこの町には多くの人間がいるんだ。それになる脅威を見過ごせ?冗談にしては笑えないな。それにリアス部長が堕天使と組んでいる?ずいぶんと浅はかな憶測で言ってくれるな。自分たちの失態を棚に上げてその態度とはな」
「君とは話しにならないようだ。ならリアス・グレモリー。もし、そちらが堕天使と手を組んでいるなら、私達はあなた達を完全に消滅させる。たとえ、魔王の妹でもね」
どうやら交渉の余地は無いようだな。
「そう。ならば、言わせてもらうわ。私は堕天使と手を組んだりしない。決してね。グレモリーの名にかけて、魔王の顔に泥を塗るような真似はしないわ」
「それが聞けただけで十分だ。私も魔王の妹がそこまで馬鹿だとは思っていない。今のはあくまで上の意向を伝えただけさ。それでは、そろそろお暇させて貰おうかな。行こうイリナ」
「ごめんなさいね。それでは」
二人が出ていこうとすると、その場にいたアーシアを見る。
「…… もしや、魔女アーシア・アルジェントか?まさかこの地で会おうとは」
「貴女が噂の元聖女さん?追放されたと聞いたけどまさか悪魔になってるなんて」
「わ、私は…」
いきなり初対面の人に向かって魔女か…どうやらアーシアの過去を知っているようだな。
「悪魔か… 堕ちる所まで堕ちたものだ。まだ神を信じているのか」
「ゼノヴィア。悪魔が我が主を信じてるわけないでしょう?」
「いいや、その子から信仰の香りがする。そういうのに敏感でね」
ゼノヴィアがアーシアを睨む。それに合わせてイリナがアーシアを見つめる。
「そうなの?」
「……捨てきれないだけです。ずっと信じてきたのですから…」
そこまで言ったアーシア。
「なら今すぐ私に斬られるといい。我らの主なら救いの手を差し伸べて下さる筈だ」
今こいつはなんて言った?斬られるといい?だと……。
「ふざけんな!! 自分達で勝手に聖女にしておいて、求めていたものと違ったら切り捨てるのか!! そんなの… そんなのってねえよ…ッ!!」
だがゼノヴィアは布に巻かれた聖剣をアーシアに向ける。
「神は愛してくれていた。何もなかったとすれば彼女の信仰が足りないか、偽りだったからだろう」
「アーシアの苦しみを
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