巻ノ七十九 昌幸の策その一
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家をどう守るかじゃが」
「結局はそうなるか」
浅野は奉行の立場から微妙な顔で言った。
「家臣や領地、それに民のこともあるからのう」
「我等も一国一城の主じゃしな」
「やはりそうしたものは守りたい」
「その為にもな」
「この度の治部の挙兵」
「果たしてどうすべきか」
「治部は除く」
このことはだ、彼等の考えは同じだった。一同の中で最も彼と確執がない山内もこう言うのだった。
「わしもあ奴は好かぬ」
「御主もか」
「やはりそうか」
「あ奴は好かぬか」
「そうなのか」
「どうもな」
気分として、というのだ。
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