第四幕その十二
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「アン王女とこうしてじっくりお話するのも」
「そうよね」
「これからどうなるかわからないですけれど」
「楽しんでいきましょう」
「宜しくお願いします」
「私オズの国以外の国のことはよく知らないの」
ここでこうお話したアンでした。
「外の世界のことはね」
「そうなんですか」
「ええ、そうなの」
実際にというのです。
「アメリカのこともね」
「そういえばアン王女のお国は」
ここで神宝がウーガブーの国ついて気付きました。
「オズの国の山の中にありましたね」
「かつてはウィンキーの端の端にあったわ」
アンは神宝にも答えました。
「実際に山の中でね」
「だからですね」
カルロスはアンのその話を聞いて頷きました。
「外の世界のことも」
「最初はオズの国のこともね」
この国のこと自体もだったのです。
「よく知らなかったのよ」
「あっ、そういえば」
ナターシャはアンが最初に外に出た時のお話を思い出しました、チクタクが中心となってノーム王と対決した時です。
「あの時王女さんオズの国を征服しようとしていましたね」
「そうだったわね」
アンはナターシャの言葉ににこりと笑って返しました。
「今では懐かしい思い出よ」
「その時からオズの他の場所とも交流が出来たんですね」
最後に恵梨香が言います。
「そうだったんですね」
「そうよ、懐かしいわね」
とてもとです、アンは懐かしいお顔にもなっています。
「あの時からはじまったのよね」
「私達とのお付き合いがね」
ドロシーがにこりと笑って応えました。
「そうだったわね」
「ええ、今思うとね」
「本当に懐かしいわね」
「そうした思い出よ」
実際にというのです、こうアンに答えるのでした。
そしてそうしたお話しているとです、チクタクはトトに言いました。
「それでーートト」
「どうしたの?」
「はいーーこれからーーですが」
トトにお話するのはこのことからです。
「カバキリンのーー平原にーー入ります」
「そうなるんだね」
「彼等にーー挨拶ーーしましょう」
「うん、是非ね」
「いい人達ーーですから」
だからというのです、こうお話してです。
一行はまずはカバキリン達のいる平原に向かうのでした、合流してウーガブーの国に向かうその途中で。
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