動き出す時代
[1/8]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「えっ、部活動に所属するのって義務だったんですか?」
生徒会長から明かされる衝撃の真実。というか、初耳。でも、邪な感覚がする。回避するのが一番だな。
「そうなのよ。だから、このままだとちょっと問題がね」
「じゃあ、調理部に入部届けだしてきます」
スポーツ関係に男が混ざるのはアレだからな。そう言えば織斑の奴は何処に所属してるんだ?同じ部活はパスだな。
「ちなみに私もまだ入部してない」
「私もだな」
「なら三人で入部届を出しに行くか。だけど、簪はお菓子を作るな」
「大丈夫。もうあんな過ちは繰り返さないはず」
「いや、絶対に繰り返す。なあ、止めとこう。お菓子以外なら大丈夫なんだから」
簪からすっと渡されるのはフィルムに包まれたクッキーだ。いつの間に作ったのかはしらないが、オレ以外無事に完食できた奴をオレは知らない。いや、グルメに居た奴らなら大丈夫かもしれないが。とりあえず、一枚を口に放り込む。うむ、攻撃力が上がってるな。
「ヤバイな、これは。進化、いや、退化?とりあえず攻撃力は上がってるな」
危険物を取り上げて全部口に流し込んでおく。
「食べ物に攻撃力ってどういうことだ?」
「そのままの意味だ。攻撃されてるんだよ、食い物に。と言うわけでお菓子作りは駄目」
「ちぇっ」
話は終わったとばかりに生徒会室から出ていこうとすると会長に止められる。
「ちょちょちょ、ちょっと待って」
「なんですか?他にも要件が?」
「えっとね、出来れば、可能な限り、学園祭で生徒会の出し物に協力してほしいなって」
「内容にもよりますけど」
「一応、劇なんだけどね。内容はともかく人数が足りなくて」
「オレと簪メインで外から何人か協力してもらって即興劇なら良いですよ」
「えっと、一応準備している分とかあるんだけど」
リストを受けとってざっと設定と配役を弄って簪に見せる。多少の修正の後にラウラに渡す。オフレッサーの名前の横に誰?とコメントが入ったので似顔絵を書いてやれば納得したようだ。その後、会長にリストを返す。
「そんな感じでよろしくお願いします」
「知らない名前が二人か。それ位ならなんとか。けど、この似顔絵の人をこの役で入れるってどうなの?」
「楽しいでしょう?即興劇ですから自由に動いて下さい」
「お兄、IS学園の学園祭のチケットが何枚か余ってるから欲しかったらくれるって元士郎先輩が言ってるけど?」
「一応、オレも一夏から貰ったけど。それにしても蘭、本気であの匙って奴がいいのか?」
「恋人の条件を全部満たしてるけど?この前の土曜もデートだったし。何かお兄に迷惑でもかけて
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ