暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第3章:再会、繋がる絆
第91話「祈祷顕現」
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...だ。(聖司)だと、天巫女としての経験はなく、おまけに僕らを庇いながら...。例えジュエルシードが揃っていても、これでは...!)」

 劣勢になっていく状況に、優輝は思考を巡らす。
 付け加えて言えば、既にジュエルシードは優輝との戦いで消耗していた。
 それも劣勢の要因となっているのだ。

「(とにかく、追撃を弾く!)」

〈“Twilight Spark(トワイライトスパーク)”〉

「羽ばたけ、(ほむら)よ!」

   ―――“Vermillion Bird(ヴァーミリオン・バード)

 追撃として迫っていた触手を、優輝と椿の一撃が吹き飛ばす。
 ...一応、優輝達は不利になるのを予想はしていたのだ。
 そのため、対策として一撃一撃を全力で放っていた。

「ぐっ...!」

「優輝!」

「...大丈夫だ。...くそっ、これでも全体の僅かしか相殺できないか...。」

 度重なる戦いで、体がボロボロな優輝は膝をつく。
 そうまでして放った一撃だったが、それでもほとんど相殺できていない。

「っ...!“ナインライブズ”!!」

「太陽の輝きをここに...“ガラティーン”!!」

「光よ、邪悪を断て!“カリバーン”!!」

 神夜、光輝、優香の高威力の砲撃魔法が放たれ、さらに追撃を相殺する。
 だが、いくら高威力の砲撃を放っても相殺するには足りない。

「っ...!ぁあっ!」

〈シリアルT、V、]]、魔力開放。連鎖相乗。〉

   ―――“サクレ・ぺネトラシオン・クラルテ”

 三つのジュエルシードが重なり、連鎖反応を起こすように魔力を開放する。
 そのまま押し出されるように砲撃魔法が繰り出され、触手と弾幕を突き破ってアンラ・マンユに直撃する。

「っ、今だ!撃ち落とせ!威力が足りないならば、防御魔法で防ぐんだ!」

 その一撃にアンラ・マンユの攻撃が一瞬止まる。
 すぐさまクロノが指示を飛ばし、その通りに全員が行動を起こす。

「もう一回...!」

〈シリアルU、W、X、[、魔力開放...!〉

 司もすぐに体勢を立て直してシュラインを構える。
 その間にもシグナムや椿が矢で触手を弾き、帝と優輝が大量の武器群で弾幕を相殺する。
 ヴィータ、光輝、優香がさらに触手を撃ち落とし、それでも相殺しきれなかった攻撃はユーノ、ザフィーラ、シャマル、アルフによる防御魔法で凌ぎきる。

「もう一度よ...!今度は、さらに強いわよ!」

「三撃を以って撃ち貫け...!」

「悠久なる凍土 凍てつく棺のうちにて 永遠の眠りを与えよ 凍てつけ!」

   ―――“トールハンマー”
   ―――“三雷必殺”
   ―――“エタ
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