Track 4 ともに目指す場所
活動日誌21 にこぷり ・ じょしどう! 2 『にこ襲来』
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って恵まれているんだと思うんだ。そして負けられないって思うんだよ。
私達だって、絵里さん達の。ううん、お姉ちゃん達9人の想いを託されるんだから。
お姉ちゃんが私達のユニット名をツバサさん達に説明していた。
お姉ちゃんの説明を受けたツバサさん達は、私達と同じような顔で、私達を見つめていた。
うん。やっぱりそうだよね。やる気が出るよね? 楽しいよね!
私達は大胆不敵な笑みで相手を見つめていたのだった。
あっ、こう言う意味だったんだ。
ほら? ファーストライブの時に、絵里さん達とツバサさん達が大胆不敵な笑みを交わしていたじゃん?
あれって、こう言うことだったんだね。
もちろん、美沙達のことは知らないだろうけど、絵里さん達には理解していたんだろう。
同じ卒業生同士、通じる想いがあったのだと思う。
うん。お姉ちゃんに連れてきてもらって本当によかった。やる気が更に出てきたよ。
隣に座る亜里沙と涼風の顔からも熱意が伝わってくる。当然、目の前に座る美沙達からもね。
今すぐにでも練習がしたいと言う「やる気が溢れている気持ち」に蓋をして、会話に参加をしている私達なのだった。
♪♪♪
「それでね? 実は、あと一人。紹介したい人がいるのよ」
カップに口をつけて、紅茶を一口飲んでからツバサさんが声をかける。
あと一人? メンバーがもう一人いるのかな?
私がそんなことを考えていたことを悟ったのか、ツバサさんは微笑みを浮かべて言葉を繋げる。
「メンバーではないのよ? でも、大事な人だから紹介しておこうと思って」
「大事な人?」
「そうだね。君達には知る権利があるかも知れないね?」
「そうなんですかぁ?」
「そうねぇ……だって、この子達の『コーチ』だからねぇ?」
「コーチですか?」
す、すごい。さすがUTX学院だね。
スクールアイドルって部活動じゃん。確かにコーチがいる部活も多いけどさ。でもアイドルのコーチだよ? なんか凄いよね。
でもまぁ、それを言ったら私達なんて現役トップアイドルがコーチしてくれているんだけどね!
私達の方が凄くない? だって、現役トップだよ、トップ。
そんな彼女達にコーチが受けられている私達って凄くない!?
――うん。別に私達が凄いんじゃないから話続けるね?
そんな感じでコーチの存在を聞いた私達は、どんな人なんだろうって想像していた。
すると、突然――
「ちょぉーっと、あんたたち……いつまで待たせれば気が済むのよ? 練習しないんだったら、今日は帰らせてもらうわ……よ!?」
「あー、にこちゃん! お邪魔してまぁーすっ!」
「――げっ! 穂乃果……と言うか、なんで、あんた達がいんのよっ!」
入り口の方から語気を
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