暁 〜小説投稿サイト〜
ラブライブ! コネクション!!
Track 4 ともに目指す場所
活動日誌21 にこぷり ・ じょしどう! 2 『にこ襲来』
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初
めていたんだ?」

 全員に頭を下げて私達の前に座る彼女達。そんな美沙に声をかけていた私。
 彼女がスクールアイドルをやっているなんて知らなかった。まぁ、この段階では違う可能性もあるんだけどさ。まだ紹介されていないんだし。

「う、うん……穂乃果さん達のライブを一緒に見ていたから、私も憧れていたんだよね?」
「そっか……」

 でも、すぐに彼女が言葉を紡いでいたんで、どうやら合っていたみたい。
 私が相槌を打つと、少し慌てた表情で――

「べ、別に雪穂達とやりたくないからじゃないよ? 元々、UTX学院を目指していたんだし……」
「知っているよぉ」

 こんなことを言ってきた。当然、私も亜里沙も知っていたし、何とも思っていない。
 亜里沙が笑顔で答えると、ホッとしたような顔をする彼女。

「だけどね……」
「うん?」
「何となくなんだけど……雪穂達と競ってみたかったのかも? ライバルとして……」
「そっかぁ……」
「うん……今は今年の新入生の二人とユニットを組んでいるの」

 そんな風に、力強い瞳で宣言していたのだった。

『ライバル』
 一緒に活動する亜里沙や涼風も、本当の意味ではライバルではあるけれど。やっぱり仲間だし、助け合うことの方が大きいと思う。
 だけど仲間ではなく、ライバルとして目の前に立つ彼女達を見て、嬉しさが湧いていたのかも知れない。
 同じスタートラインに立ち、互いを切磋琢磨していける存在。
 お姉ちゃん達にとってのツバサさん達のような存在。それは憧れていたものなのだと思う。
 確かにお姉ちゃん達は私達の目標だけど、ライバルなんて呼べないもん。今はまだ、だけどね?
 いつかは、そう呼べるといいなって思っているんだけど。今はまだ呼べない。
 
 だから、こうして私達と同じように、お姉ちゃん達やツバサさん達を目標に。
 お互いを高めあえるライバルが身近にいることが、何より励みになるんだよ。凄く心強いんだよ。

「負けないよぉ!」
「……こっちこそ!」

 だから私は満面の笑みで答える。そんな私に満面の笑みで答える彼女。同じように満面の笑みを相手に送っていた4人。
 新人スクールアイドル6人の無言で交わす挨拶を、先輩6人は優しく微笑みながら見守るのだった。

「っと……他のメンバーも自己紹介をした方がいいと思うのだが?」
「確かにそうですね?」

 笑顔を送り続けていた私達に、英玲奈さんが話しかけてきた。
 その言葉に海未さんも賛同している。
 確かに今の紹介では、私と亜里沙と美沙にしかわからない話だ。なのに新人6人は旧知の仲だと言わんばかりの雰囲気なのだった。
 実際に、私と亜里沙は美沙以外の他の2人を知らないし、涼風は誰も知らない。向こうも同じよう
[8]前話 [1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ