Track 4 ともに目指す場所
活動日誌21 にこぷり ・ じょしどう! 1 『にこ襲来』
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に笑顔で言葉を繋げるお姉ちゃん。
「うん。一緒に連れて行きたいところがあるんだよ? 雪穂達にとっても、勉強になると思うしさ?」
「行きます!」
「連れて行ってください」
「お願いします……」
お姉ちゃんの言葉に顔を見合わせた私達は、口々にお願いしていた。
行き先は聞いていないけれど、お姉ちゃんが「雪穂達にとっても、勉強になる」と言っているのだから。
それはスクールアイドルの活動のことだろう。
だったら行かないなんて選択肢はないんだよ。私達は何も知らないんだもん。勉強できるのなら勉強しないとダメだもんね。
そんな私達の返事を聞いたお姉ちゃんは満足そうに頷くのだった。
♪♪♪
「どこに連れて行ってくれるのかな?」
「亜里沙……遊びに行くんじゃないんだよぉ?」
「わかっているよぉ……でも、楽しみでしょ? 涼風ちゃんも、そう思うよね?」
「もちろん! ……あっ、いや。う、うん……」
「あはは……まぁ、私も楽しみではあるけどね?」
そして、その日の放課後。
私達はHRが終わると急いで校門まで歩いていた。
お姉ちゃんを待たせちゃいけないってこともあるんだけど。
それ以上に、楽しみで仕方なかったんだと思う。どこなのかは知らないんだけどね。
校門に到着してみると、お姉ちゃんはまだ来ていなかった。
だから、私達はお姉ちゃんが来るまでの間、こんなことを話しながら待っていたのだった。
「おっ待たせぇー!」
「「「お疲れさまです!」」」
「うん、お疲れさま!」
そんな風に話をしていると、お姉ちゃんが私達に声をかけてきた。って、声大きいよ!
お姉ちゃんの声に周りの生徒の視線が一斉にお姉ちゃんに集まっていた。
だけど、目の前に私達がいたことで視線は霧散する。そして普通に時が流れるのだった。
一応、ライブのお披露目は成功したのかな? すぐに部活の一環だって理解してもらえたのだろう。
私達はお姉ちゃんに挨拶をした。お姉ちゃんも笑顔で挨拶を返す。
「まったく、大きな声を出さないでください」
「あははは……」
そんなお姉ちゃんの後ろから海未さんとことりさんが歩いてきていた。
「「「……お疲れさまです!」」」
「お疲れさまです」
「お疲れさまぁ」
2人とも挨拶を交わしていた私達。
「それじゃあ、行こっか?」
そんなお姉ちゃんの声かけのもと、私達は自然と歩きだすのだった。
目の前に歩くお姉ちゃん達の背中を追いかけて、私達が向かう先。
未だに目的地は教えてもらっていないけどね。
きっと素敵な場所なんだと思う。
私達のまだ見ぬ新しい場所なんだと思う。
だって、それがお姉ちゃんなのだから。なんてね。
だから、ど
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