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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第八十一話 敵要塞迎撃の準備に取り掛かります。
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に立ち会っていた。
「フィオらしくないわね。こんなに急がせるなんて。」
と、作業の合間にティアナが言ったが、親友はいつになく引き締めた顔でこういった。
「いつ自由惑星同盟の要塞がやってきてもおかしくはないのよ。」
その言葉にはかすかな恐怖すら感じさせる何かがあったので、ティアナも以上言うのはやめた。
* * * * *
巨大移動要塞であるアーレ・ハイネセンが自由惑星同盟を進発するにあたって、盛大な式典が催され、ブラウン・フォール最高評議会議長が祝辞を述べ、ついで新・国防委員長であるアラン・マックナブが、この要塞が自由惑星同盟の正義の鉄槌足ることを期待する旨、熱弁を振るった。盛大なファンファーレと共に新要塞がゆっくりと移動していく様子が全国に放送され、自由惑星同盟の全市民は熱狂の渦に包まれた。これまで幾度となくイゼルローン要塞に苦杯をなめさせられ、親兄弟や恋人を失ってきた悲しみ、恨みをこの要塞が綺麗にはらしてくれることを期待したのである。
アーレ・ハイネセンは周囲を護衛艦隊に囲まれながら、ゆっくりと前進していく。やがて亜光速に突入し、ワープに入ることとなる予定だ。その様子を司令戦艦ヒューベリオン艦橋で足を司令官机に投げ出しながら見ているのが、ヤン・ウェンリーだった。
「ハードウェアに頼るとはねぇ・・・・。」
紅茶を持ってきたフレデリカの耳にヤンの独り言が聞こえた。
「閣下。」
失礼にならないように、5秒ほど時間を置いたフレデリカが「紅茶をお持ちしました。」と声をかけた。ここ最近フレデリカはヤンの養子であるユリアン少年から紅茶の淹れ方を教わっていた。そうするようにたきつけたのが誰であったのかはわからない。
「ありがとう。」
紅茶のソーサーカップを受け取ったヤンの前に置かれた端末に反応があった。
『不満かね?艦隊司令官の席の座り心地は。』
アレックス・キャゼルヌ少将が、ヤンの通信端末に現れていた。
「別に。ただ、どうにも居心地が悪い、と言いますか。せめて伝統の「タタミ」とかいう代物があればなお良いですがね。あれは寝てよし、座ってよし、絨毯よりもよほどましなイグサの編み物ですから。」
『おいおい。艦隊司令官殿がそのような調子じゃ、部下たちに示しがつかんぞ。御託を言っていないで諦めて任務につけ。ミラクル・ヤンの手並みを皆が期待しているんだぞ。』
「私自身は期待していませんがね。聞くところによれば帝国もイゼルローン要塞に大部隊を送り込んだそうじゃないですか。それも先日元帥に昇進したミューゼル・・・いや、ローエングラム元帥麾下の精鋭を。」
ヤン・ウェンリーは知らず知らずのうちにあの邂逅を思い出していた。若き銀河帝国の大将とは長い時間会話をしたわけではなかったが、強烈なインパクトをヤンに植え付けていたのである。
『そうだ。だが、
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