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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第八十一話 敵要塞迎撃の準備に取り掛かります。
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タールを見ながら冷えた口ぶりで言う。とたんに場の空気が沈滞し、零下の霜のように3人を凍り付かせた。実を言うと、この遠征の直前ティアナの乗り回しているラウディの一台をロイエンタールに貸したところ、運転不注意で傷をつけてしまったという一幕があったのだ。
「お前、皮肉を言っているのか?」
きっかり2秒後に、ロイエンタールの眉が一瞬ピンと跳ね上がった。
「別に。」
「あの件については相応の保証をすると言っているではないか。」
「保証で済む問題じゃないんだってのよ。」
『まぁまぁ二人とも。』
フィオーナとミッターマイヤーが二人を分け隔てた。だが、いったん火が付いたティアナの怒りは収まらなかった。
「あれは私のお気にいりの一つだったのよ!!そ、それを、それを・・・。どうしてくれんのよ!!あ、あんなにへっこみがついちゃったらもうパーツやらなんやらを全部交換しなくちゃならないじゃない!!」
ティアナの全身が、手がワナワナと震えている。今にも隣の男を絞め殺しそうな勢いだが、隣の男は一ミクロンたりとも動揺の色を浮かべていない。それどころか口の端をかすかな冷笑でゆがめながら、
「俺は有視界での後方駐車をしたいと言ったのだ。それをお前がバックモニターを信用しろというからああなったのではないか。俺たちはハードウェアに頼っていてはだめだという良い見本を学べたわけだな。」
「馬鹿ァ!!」
叩き付けるように叫んだティアナが部屋を走り出て行ってしまった。その様子がおかしくてフィオーナもミッターマイヤーも笑いをこらえるのに苦労したが、当事者の片割れを目にするとそうもいっていられなくなった。
「どうもすみません。ロイエンタール提督。ティアナはこと車に関しては視野狭窄になると言いますか、他に気が行き届かないと言いますか・・・・その・・・・・。」
あまりにも子供でごめんなさい、という言葉をさすがにフィオーナは言い出しかねた。
「いや、気にすることはない、フロイレイン・フィオーナ。責任の一端は俺にある。いずれけじめをつける形で謝罪したいと思っているが・・・・さて・・・何がいいものか・・・・。」
後半は独り言であるが、それは遠回しにフィオーナとミッターマイヤーに対しての質問であることは明らかだった。ことミッターマイヤーにとっては親友がそう言いだしたことそのこと自体が驚くべきことだった。漁色家として名高い親友は女と関係しても一方的に捨て去って顧みることは二度となかった。謝罪などという言葉が親友の口から出てくること自体が稀有なものだという感想を持たざるを得ない。
「それでしたらロイエンタール提督、こういうものはどうでしょうか?」
フィオーナはそっと周りをうかがうと、双璧を促して顔を近づけると、小声でひそひそと何か話した。
「そんなものが良いのか?」
ロイエンタールもミ
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