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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第八十一話 敵要塞迎撃の準備に取り掛かります。
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同盟軍とやらはいよいよ反攻作戦を展開するつもりかな。」
ミッターマイヤーが尋ねたが、これは会話の糸口をつくるきっかけにすぎない。反抗作戦が本格的なものであるにせよ内にせよ既に同盟軍には何らかの組織だった動きがあることは彼自身が肌でよく感じ取っていることだった。
「いや、そうでもあるまい。彼奴等の意図がどのレベルまでなのか、それを見極めることが必要だ。」
と、ロイエンタール。
「どういうことだ?」
「同盟の奴らが現状を謳歌したいというのであれば、回廊の反対側を要塞で封鎖すれば事足りる。だが、これまでの攻防戦を考えるとその線は薄い。ましてその程度であれば通常の警備艦隊で充分に足りるはずだ。」
「敵の意図は積極攻勢というわけか?」
ロイエンタールの表情の下にあるものを掘り下げるようとするかのように視線を固定させながら、ミッターマイヤーは尋ねた。ロイエンタールの表情というよりも、それを通過して、僚友の座るソファよりもはるか数千光年先に存在する敵の意図をつかみ取ろうというかのようだった。
「可能性として考えられるのはそういうことだが、どのような手段で来るのかが不明だ。要塞を制圧するのが目的か、あるいは―――。」
「要塞を破壊してしまう事すら考えている、でしょうか。」
顎に手を当てたロイエンタールの言葉をフィオーナが引き取った。それにうなずきを示して、
「その通りだ。単純に考えれば要塞を制圧してしまった方がはるかにうまみがあるが、現実的には5度の攻防戦で悉く失敗に終わっている。だが、要塞そのものを破壊し、その位置に敵の要塞を据え付けてしまえば、立場は逆転する。今度は我々が敵の要塞の前面に屍で舗装を行う番になるだろう。」
「なるほど。」
ミッターマイヤーが腕を組む。
「攻守所を変える、となるか。あるいはその余勢をかって帝国に侵攻をかけてくる可能性も否定できんな・・・・・。」
アムリッツアの敗戦を知っているフィオーナとティアナであったが、あくまでもそれは「アーレ・ハイネセンという巨大移動要塞がない場合」であった。仮にアーレ・ハイネセンを移動要塞とし、その周囲を数個艦隊で護衛した自由惑星同盟が帝国領内に進攻してくるとなれば、当然その対応方法は異なるだろう。
「となると、やはりイゼルローン要塞をもってイゼルローン回廊での要塞攻防戦が主体となるかな。」
「おそらくはそうなるだろう。敵の狙いが何にせよ、我々としては要塞を固守し続けるのがいい。もっとも・・・・。」
ロイエンタールがかすかに口の端をゆがめた。
「こちらが逆に要塞を制圧してしまう、という手もあるぞ。」
「景気のいい話ね〜。自由惑星同盟にしたらさぞかし悔しがるんじゃないの。多額の予算と資材と人工を費やして作った要塞をあっさり制圧されたんじゃね〜。」
すかさずティアナが横目でロイエン
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