ガンダムW
1618話
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
全く未知のMS部隊によってOZの基地が壊滅させられたというのは、色々な意味でセンセーショナルな話題となった。
ただし、連合軍の中ではそこまで心配はされていない。
やはり破壊されたのが連合軍ではなく、OZの基地だというのが関係しているのだろう。
ただ、俺としてはそこまで楽観的にはなれない。
確かに今回はOZの基地を破壊したのだが、あくまでもそれは今回の話だ。
相手の所属が分からない以上、どうしたって向こう側の次の動きは予想出来ない。
いや、もう少し情報を集める事が出来れば向こうの動きを見抜く事も出来るかもしれないが、少なくても今は無理だ。
今、俺に出来るのは……ただ、情報を集めるくらいだった。
「にしても、本当にどこの部隊なんだろうな。この正体不明の部隊は」
食堂の……シャドウミラー関係者が集まっているテーブルで、デュオの声が響く。
そんなデュオに、凛は海鮮パスタを食べながら口を開く。
「正体不明の部隊……普通に考えれば、ガンダムが一番怪しいのよね」
「そりゃあ否定しねえよ? けど、今回姿を現したのは、リーオー、エアリーズ、トラゴスなんだろ? ガンダムの姿なんて、どこにもねえじゃん」
そう告げるデュオに、凛は確かにと頷く。
「けど、そうなると本当にどこの部隊かって話になる訳だが……五飛、デュオ、本当に何も心当たりはないのか?」
「全くない」
「俺も知らん」
デュオと五飛がそれぞれ答える。
だよな。これが、まだマグアナック隊とかだったら、サンドロックと予想も出来たんだろうが……リーオー、エアリーズ、トラゴスだもんな。
とてもではないが、ガンダムの仕業とは思えない。
これが原作のようにオペレーション・デイブレイクが成功していたのであれば、もしかして連合軍の残存兵という考え方も出来たのだが。
この歴史で連合軍は壊滅していない。
である以上、原作のサリィのように連合軍の残党として動いている者がいる筈はない。
なら、トレーズ派か?
これならまだ可能性はある。
OZがMDを主力として考え、トレーズがそれに反対してOZのトップを辞任。それに納得出来ないOZの兵士達がトレーズ派と名乗ってOZの基地に攻撃を仕掛ける。
だが……有り得る選択肢ではあるのだが、連合軍だって馬鹿じゃない。
トレーズがOZの総帥を辞めたのであれば、それこそ多少なりとも情報が入手出来るだろう。
「無難に考えれば、盗賊とかか?」
綾子の口から出たのは、俺にとっても完全に予想外だった言葉。
だが、少し考えて首を横に振る。
「あー……その可能性は考えてなかったな。けど、盗賊がMSを何機も揃えられるか? それも、OZの基地を殲滅出来るだけの技量を持っているってのは、ちょ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ