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転生とらぶる
ガンダムW
1618話
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っと想像出来ない」

 シャドウミラーのメンバーにとってはそれ程問題なく対処出来る相手ではあるが、それはあくまでもシャドウミラーだからこそだ。
 俺という今まで幾多もの戦場を渡り歩いてきたパイロットに、単機でOZを敵に回して暴れ回っていたガンダムのパイロット、そしてガンダムのパイロットには及ばずとも、それに近い操縦技術を持っている綾子。
 そんな集団に掛かれば、OZであっても問題なく倒せる。
 だが……一般の連合軍の兵士がOZを相手にMS戦で戦えばどうなるのか。
 それは、余程の数の差がない限り、OZの勝ちとなるのは明白だ。
 ましてや、傭兵ならともかく盗賊なら……

「うん? 傭兵、傭兵か。別に連合軍が雇った傭兵が俺達だけって事はないよな? 今回の件もそれじゃないか? あるいは、連合軍以外が雇った傭兵隊とか」

 トロワを見れば分かる通り、戦場を渡り歩く傭兵というのは高い技量を持つ。
 勿論トロワは傭兵の中でもとびきりの腕利きなんだろうが……そこまでの技量を持っていなくても、OZの兵士以上の技量を持つパイロットというのは、傭兵の中にある程度いてもおかしくはない。
 シャドウミラーとして連合軍に協力し、オペレーション・デイブレイクを防いで原作を完全に破壊した俺が言うべき事じゃないが、完全に原作にはない流れだな。
 ましてや、傭兵というのもあくまで予想でしかない。
 もしかしたらそれ以外の……ホワイトファングかバートン財団って可能性もあるか?
 ただ、その両方共が宇宙を地盤としている組織だ。
 バートン財団なら、地球に何らかの支部のような物があってもおかしくはないが……どうだろうな。
 ただ、傭兵団と同じように可能性としては考えておいた方がいい。

「サリィ」
「はい、なんでしょう?」
「OZの基地を襲った組織について詳しい情報を探ってみてくれ。もしかしたら連合軍とOZを争わせて漁夫の利を狙ってるような奴がいる可能性は十分にある」

 そんな言葉が俺の口から出るのは予想外だったのか、サリィの顔には驚きの色があった。
 出来ればここでバートン財団やホワイトファングといった名前を出したいところが、それを尋ねれば何故そんな名前が出てくるのかという風に聞かれるだろう。
 ましてやバートン財団はともかく、ホワイトファングなんてのはまだ全く知られていないのだから。

「漁夫の利、ですか? 連合軍とOZの戦いに割り込んで来るだけの勢力がまだあると?」
「ああ。それこそ傭兵を雇えば、独自の戦力を持っていない勢力でも十分に戦力を有する事になる。……ただ、あくまでもこれは念の為だ。もしかしたら、意味がない可能性はある」
「……分かりました。アクセル代表がそう考えるのであれば、何らかの警戒をしておく必要はあるでしょう」

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