第二章 Lost Heros
銀白VS漆黒&薄緑&純白
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いいのか?」
「お前相手に他者の力を使っていたら負けるから」
しかし、それでも蒔風はどこか冷めていた。
無感情な目をし、冷めた口調で言葉を返す。
そうして剣を構える二人。
直後、その周囲にもう二人、降り立ってきた。
「クラウドさん!!加勢に来た!!」
「もう・・・・逃がさないよ・・・・・」
その場に現れたのは、薄緑と純白の翼人だった。
理樹と観鈴。その二人の登場に、少しばかり表情に変化が現れた蒔風だが、すぐにそんなものはなくなり蒔風が剣を握って走り出した。
狙うは、観鈴。
しかし、あまりにも順当すぎるその攻撃は間に入った理樹に防がれてしまう。
直後、観鈴の翼から衝撃波が放たれて蒔風を吹き飛ばした。
その衝撃に蒔風は吹き飛ばされながらも地面に着地。正面から受け切って、それでもなお前進を始めた。
「な・・・・・」
「そんな!!」
この衝撃波を放っている観鈴は確かに攻撃が得意なわけではない。
しかし、それでもこの衝撃波は周りが森なら木々をなぎ倒し、周りが街ならビルを倒壊させているはずなのだ。
が、それでも蒔風は前に進んできた。
もしここが森ならば蒔風の背後の木々は無事で、街ならばビルの壁は人型に残っていただろう。
とはいっても全くダメージになっていないわけではないようで、ところどころの皮膚が薄くだが裂けてきている。
感覚としては少しずつ薄皮がはがれている感覚だ。
非常にヒリヒリするといったとことか。
そして、この攻撃のダメージをそんなもので済ましているこの男は、間違いなく
「化け物・・・・・か・・・・!!!!」
「違う。ただの悪だ」
ドゴッ!!!
蒔風の踵落しが地面にめり込み、理樹と観鈴がそれを避ける。
そこにクラウドが剣を蒔風に叩きつけようと振りかぶってくるが、蒔風がそこから地面を蹴り上げて土をクラウドの目に放った。
その攻撃にクラウドが腕で土を弾き、再び目を開けた時には蒔風はいなかった。
直後、クラウドが身を捻って身体ごと上を向くと、そこから蒔風が落下してきてそれを剣で受け止める。
と、そこに観鈴からの衝撃波が飛んできた。
しかも、今度は先ほどのような拡散ではなく一点集中型だ。
ライフル弾のようなその衝撃波が蒔風の左ももに命中しその機動を削いだ。
と、クラウドがその場から飛びのいて、地面から薄いガラスのようなプレートが刃の形をして突出してきた。
理樹だ。
彼の本来防御に使われるその透明のプレートが、蒔風の足元から一気に突き出してき
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