第二章 Lost Heros
銀白VS六課&恋姫
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があった。
馬に乗った恋と翠だ。
彼女らが三人を抱えて、その場から走り去っていた。
「恋!どうして!?どうしてあの場から・・・・」
「あそこ、危ない。今の恋じゃ・・・・皆守れない」
「え?」
恋の身体は蒔風の攻撃で滅多打ちにされていた。
その状態からここまで回復するのはたいしたものだが、それではまだ戦う事などできない。
しかし、だからと言ってなぜ逃げるのか。
「・・・黒いのが・・・来る・・・・・らしい・・・・」
「なに?」
翠が、恋から聞いた話を息絶え絶えに言う。
そして、恋が言った。
「黒い翼、あいつ倒しにやってくる。だから・・・あそこは危険だ」
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いまだに額に残る脂汗を拭きとり、周囲に転がっている愛紗たちの武器をへし折ってからバイクに跨る蒔風。
が、そのエンジンをかけることはない。
目の前に、漆黒のバイクに跨った、もう一人の翼人を見たからだ。
「クラウド・・・・・か」
「シュン・・・・・これはお前が?」
「・・・・・ああ、やった。カードにする価値もないんでな」
「・・・わかった」
そう言って、バイクに収納されている剣を抜き、バイクのエンジンをふかせるクラウド。
それを先ほどから変わらず覚めた目をして見つめる蒔風。
空が淀み、どうやら一雨きそうな空気だ。
だが、ここ一帯だけは違う。
雨がいくら降ろうとも、この熱気は下がる事を知らない。
to be continued
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