暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第二章 Lost Heros
銀白VS六課&恋姫
[8/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

「ア・・・・・アリシアァッァァァああああああああああああああああああああ!!!!!」


フェイトの絶叫。
なのはが蒔風に蹴り飛ばされたが、その蒔風にフェイトがバルディッシュをサイズフォームにして突っ込んでいく。

その顔は、まるで鬼神だ。
そうしてフェイトが降りかぶり、弾かれたなのはが砲撃を放とうと構えた、その瞬間。




「あ・・・アがっ!?」



ガクン!!と、カードを持つ蒔風の身体が揺れ、頭を押さえて呻きだした。
その痛みは相当なモノのようで、頭を押さえながらついに膝を付き、カードがバラバラと落ちていってしまったほどだ。


「しゅ・・・舜?」

「おっ・・・・おゴッ・・・がァああああああああああああああ!!!!!」



そうして更に胸を押さえて絶叫。
涙を流し、涎を撒き散らして地面を転がる。



「舜君!!!!」


あまりの蒔風の姿に、なのはが駆け寄ってその頭を抱えて胸に手を当てる。
だが苦しみは消えないのか、歯を食いしばって頭を掻き毟る蒔風。


その蒔風に、なのはが叫びかけて聞いた。


「舜君・・・・どうしたの!?何があったの!?どうしてこんな・・・話してよ!!私は・・・全部受け入れるから!!!どんな話でも、信じるから!!!お願い、話して!!舜君を苦しめているのはなんなの!?」


叫ぶなのは。
その名のはの透き通るような目を見て、蒔風の口がパクパクと動く。

が、それを言葉に出さないのも蒔風の意志だ。
最初の一言が聞こえ、その先を言わないようになのはには見える。


そして、目を堅くつぶり、歯を食いしばってから一気に息を吐き出して





ドッ




「え?」

「俺は悪役、オレはあくやく、オレハアクヤク・・・・・・」




バン!!!!





「オレは悪だ・・・・テメェら、勘違いするなよ・・・・・・」


なのはの胸に、「天」が突き刺さり光りに消える。
仰向けに寝そべりながら、蒔風が呟いて拳を上げる。

そして立ち上がってから、カード集めて非常に冷めた、感情の乏しそうな顔をしてフェイト達に向き合った。




「舜・・・なのはは・・・・・」

「?」

「なのはが!!今どんな思いでお前の元に走ったかわかるか!?この・・・この・・・・・・・・」



フェイトがもはや言葉にできないと歯ぎしりし、ヴィータとシグナムが武器を構えて向き合う。






「え?うわ!?」

「くっ、なにを!?」

「はなせ!!あの野郎を・・・・!!!!」

『恋さん、翠さん!?』



三人(と中の一人)を攫って逃げる姿
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ