暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第二章 Lost Heros
銀白VS六課&恋姫
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ナムに向かって行った。

逃がすもんかと、その背に向かってバルディッシュを振るうフェイトだが、蒔風に魔力刃が当たった瞬間、その黄色の刃が粉々に砕け散った。



「な・・・・まさか・・・あの攻撃で・・・!?」



驚愕するフェイトだが、蒔風はまったく振り返りもせずにシグナムへと向かった。
が、到達するまで二三秒。その間にシグナムの隣にはリィンとユニゾンしたヴィータも立っていた。


「行くぞ、ヴィータ!!」

「おう・・・ぜってェにブッ殺してやる!!!!!」

『行きます!!!』



ゴゴッ!!



そうして、三度目の衝突。
しかし、もう二度も見た攻撃、しかもこちらは二人。その攻撃を受けるのは容易だ。

そして、二人も受けきる。しかし、その攻撃にカートリッジはすべて使い果たし、彼らの攻撃手段はなくなったと等しい。



それを見て、蒔風が今度はアリシアへと向かっていく。
フェイトが即座にそちらに向かおうとするが、バルディッシュの刃はまだ戻らないし、その状態では真ソニックはおろかソニックも無理だ。


だが



「アリシアさん、行くよ!!」

「なのは!!」



アリシアの横に、なのはが着く。


それに蒔風が眉をピクリと動かしたが、それでも構わずまったく同じ攻撃を仕掛けた。



「・・・・・年巡り」

「行くよ、なのは!!」

「レイジングハート、エクシード!!!」




ゴッ、ゴガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッッ!!!!




と、その攻撃を受け続ける二人。
彼女らのような相手に、初見ならともかく三度も見せてはもはや意味がない。


受けて、捌き、弾き、その攻撃を弾き切ったところで。



「ディバイン!!!」



なのはがレイジングハートを構えて叫ぶ。


しかし



「グハァッ!?」




隣のアリシアが肺からすべての空気を吐きだした。
その声に、レイジングハートの先端から魔力が引き、彼女の腹部を見る。

そこには蒔風の拳が

しかも抜き手であり、アリシアの腹部に文字通り「突き刺さっていた」



なのはは困惑していた。
今までの攻撃は365回すべて防いだ。それなのにこの一撃は・・・・・


そこまで考え、ハッとするなのは。



蒔風が口を開く。



「しらねェのか?四年に一度は閏年だ。ま、この技はこの一撃のためにあるよーなもんだが」





ゴポリと

血を流し落としながらその手がアリシアから引き抜かれ、その激痛が脳に達する前に光となってカードに変わった。




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