第二章 Lost Heros
銀白VS六課&恋姫
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はまだ皆無に近しい。もちろんアリシアは今まで多く模擬戦や訓練で驚異的な速さでその強さを修得している。だが、いくらなんでもそれだけでは蒔風に及ぶわけもない。
「大丈夫!?」
「くっ・・・ごめんフェイト、足引っ張って・・・」
「やっぱりアリシアはさが・・・・」
「言ってる場合じゃないでしょ。さ、行くよ!!!」
「・・・・クソッ!!!」
アリシアまでもこの場に駆り出さなければならないことと、その場に巻きこむような事をした蒔風に、彼女らしくもない激しい悪態をついて再び向かって行った。
しかし
「ガッ!?」
「ま・・・まだ!?・・・アぐっ!!!」
蒔風のまったく衰えを見せないその速度に、徐々に追い込まれていくフェイトとアリシア。
それに対し全く速度を緩める事の蒔風が、ついにその首元に剣を持って来て、振り下ろした。
ギィン!!
と、しかしそれを翠が受け止めて蒔風を弾き飛ばした。
蒔風が加速をやめ、剣を収めて両手をパンパンと叩く。
「す、翠さん」
「ごめん・・・ありがとう・・・」
「なに・・・気にすんなって・・・・う・・グえっ・・・・」
と、そこで翠があまりの負担に吐いてしまった。
だが、それですんでいる方が異常なのだ。
もうとうに筋肉が切れていてもおかしくはない状況だと言うのに、ここまで動いたのだから。
だが、蒔風にとっては好都合だ。
剣をだらりと下げ、蒔風がフェイト達に向かって行った。
「させん!!皆突撃ィイ!!!!!!!」
オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!
それを食い止めるかのように、愛紗たち恋姫がその脇を走りぬけていって蒔風へと向かう。
それを一瞬ぼやっとした目で蒔風が眺め、向かってくる武将を次々と潰していった。
まず、偃月刀が振るわれるよりも早く先頭の愛紗を殴りとばし、次に続いてきた春蘭の腹部を後ろ蹴り、壁キックのようにそこを踏み台にして逆の足で背後から復帰してきた霞を蹴り弾いた。
焔耶が武器を振るってくるが、巨大なハンマー鈍砕骨を拳で砕きその石飛礫(つぶて)ならぬ鉄飛礫で目をくらませた後にアッパーで沈め、蒲公英の片鎌槍「影閃(えいせん)」の柄を腕で受け、腕をからませて回し奪いその石突で身体のど真ん中に突きこんで意識を奪う。
そしてそれを武器にして凪、真桜、沙和の三人を流れるように避け、後頭部に手刀を当てて気絶させた。
と、そこに飛来する矢。
紫苑、桔梗、秋蘭の三人による弓の攻撃が蒔風へと放たれる。
しかし蒔風は自身の剣を抜く事もなく、その矢を次々と払い落としていった
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