第二章 Lost Heros
銀白VS六課&恋姫
[3/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
は彼女らへの配慮だろう。
だがそれがなくなったからなんだと言うのだ。
脅威がなくなったわけではないのだから。
そこで蒔風が加速開翼し、二人の動きに合わせた。
一瞬のうちに数百合打ち合い、その激しい応酬の後、霞が蒔風の蹴りに弾き飛ばされて地面を転がった。
だが、いくら体感時間が長くなっているといっても時が止まっているわけではない。
つまり―――バイクは、ついになのはや愛紗たちの立っている場まで到達していた。
が、彼女達から見ればバイクと、その上で何かがせわしなく動いているようにしか見えないため攻撃のしようがない。
と、そこで二人が動いた。
一方バイクの上、高速の世界で戦っている二人
その翠の表情から血の気が引き切り、だんだんと意識が朦朧としてきた。
当然だ。本来のものではないスピードで体感とはいえこんなにも長い間動いているのだ。もうその剣筋はブレ始め、蒔風からの攻撃も入り始めている。
それでも、彼女はここから足を放さなかった。
絶対にこの男から引かない。
その意地がこの場に彼女を留まらせていた。
しかし、どんなに頑張ってももう限界だ。これ以上このまま戦えば彼女の身体がそのスピードに振り回され、空中にきりもみで弾き飛ばされて自滅するだけだ。
だが、それは蒔風も同じことだ。
むしろ、すでにファイズアクセルやトライアルは当然、クロックアップの制限をとっくに超えた時間加速している。
ここまで翠が耐えられたのは彼女の体力故。その彼女にも限界が近い。
しかし、だというのであれば、蒔風に焦りが見えないこの状況は一体なんなのだろうか。
と、そのバイクの両脇に、金の閃光が光って蒔風の首を狙って薙がれた。
「翠さん、降りて!!」
「今度の相手は・・・私達だ!!!」
ゴッ、ジャカッ!!!
二刀のバルディッシュ、アサルトとウイングの名を持つ大剣が、アリシアとフェイトによって挟み込まれるように迫り、それを蒔風がバイクの上でバク宙して飛び降り避けた。
と、同時に高速の世界から翠が出てきて地面を転がり、蒔風とフェイト、アリシアの二人が向き合い、その横になのはと愛紗が立つ。
「ふっ・・・どう見ても同じだな、お前らはよ」
そう言って蒔風が二人に視線を向ける。二人はバリアジャケットの姿まで同じだった。
ただ、ベルトの色がフェイトが赤、アリシアが青で、構えがそれぞれ聞き手が違うためか左右逆に。あとはバルディッシュ・ウイングのコアが銀になっている事か。
「ふむ・・・あとフェイトの方がバストが大きいな。それ以外は全く同じだ」
「なっ・
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ