第二章 Lost Heros
銀白VS電王&かつての欠片
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った”」
「チ・・・ならばこちらも《ワールド!!!》こいつで受ける!!!」
蒔風がワールドメモリを起動させて宙に放り、混暗の力でイスルギを落としてからメモリをキャッチ、魔法陣を展開させて竜王の殺息を放った。
同時に、栞の砲撃も再び蒔風へと伸びていった。
そして、衝突。
その衝撃にイスルギは完全に吹き飛び、電王はロッドモードとなったデンガッシャーを地面に突き立ててやっと立てると言った状況に追いやられる。
その電王に賢久と美鈴がしがみついて吹き飛ばされまいとしているが、それ以上に動くことができなくなってしまっている。
また、駆はその場から衝撃で吹き飛ばされ、廃ビルの壁に叩きつけられてそのままズルズルと倒れ込んでしまった。
栞が放っているのは「裏切り者の銀貨」である。
かつて「人の子」を裏切ったとされる使徒が三十枚の銀貨を受け取ったという事から、その対象者に銀の属性を持つモノを三十連射する魔術だ。
実際には砲撃魔術ではないのだが、その威力と速度、そして連続性はほかの魔導書の陣による術式で驚異的に底上げされていて、それが砲撃に見えてしまうだけのこと。
対する蒔風は先ほどと同じく竜王の殺息。
しかも二回目だ。その威力は先ほどよりも落ちている。
しかしながら、蒔風に表情には一切の焦りはなく、栞の砲撃を受け続けていた。
この砲撃には普段無表情の栞もその顔に驚愕の感情をあらわにさせるほどのものだった。
無論、彼女はこの砲撃がどんなものかは知っている。
しかし、こんなものを知識を得ただけで、なんの補助もなく撃ちだすなんて思いもしなかったのだ。
だが、今のところその力は拮抗している。
蒔風だって限界に近いはずなのだ。
現にだんだんとその額を流れる汗の数が多くなってきている。
しかし、それでも蒔風は笑った。
これでなんとかできるな、と。
「さぁて・・・・『主が、お前の名は何かとお尋ねになると彼らは応えた――我が名は“レギオン”我々は大勢であるが故に』・・・・!!!!」
瞬間
ボコリと地面から土の塊が立ち上がってきて、人型になって無数に現れた。
その手には身体と同じく土でできた鈍器を握っており、今にも殴りかかってきそうな様子だ。
だが、そんなことよりも驚異的なのはその数である。
その傀儡の数、実に二千体。
それだけの数の傀儡が、衝撃で動けない彼らに向かって一斉に攻めていった。
電王、賢久、美鈴の三人は、衝撃に体が慣れてきたのか手を放し、その傀儡に応戦しようとする。
しかし、その圧倒的
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