第二章 Lost Heros
銀白VS電王&かつての欠片
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る。
それを見て、蒔風が心底めんどくさそうな顔をして十五天帝を振るう。
「剣に炎を。宿し力は地獄の業火・・・・獄炎烈火・・・・・・」
「みんな避けろ!!!!」
ゴォウ!!と炎を纏った大剣を蒔風が振るい、炎の斬撃が一振りで十五、唸りを上げて数名に襲い掛かった。
まず一振り目は駆、美鈴、ゆかへと飛来し、二人はその反射神経で避け、ゆかは栄光の手の力でその能力を無効化していた。
もう一振りで電王、賢久、菊理へと斬撃を飛ばした。
が、電王は避け、菊理はアブラクサスの鎖で弾き、賢久は斬撃の炎を巻き上げて取り込み、逆に蒔風に投げ飛ばしてきていた。
「・・・・剣に雷を。宿し力は旺なる雷撃・・・・雷旺招雷・・・・」
すると、その攻撃を蒔風は十五天帝の面で受け、獄炎では意味がないと思ったのか今度は刀身に雷旺を纏わせて振るった。
そうすると今度は十五の雷となって降り注ぎ、各人を次々と襲った。
雷を回避しきれる人間はいない。
その落ちる先を予知できる駆以外の人間は、皆少なからず衝撃を食らってしまう。
その一瞬に、蒔風がゆりに向かって剣を振り上げて地を割るほどの斬撃を飛ばしてきた。
が、それを駆が一瞬で、というよりも、そこに来ているのが分かっているかのような動きでガードに入った。
しかし、ガードできてもその衝撃は凄まじく、雷切が弾かれて遠くに落ちる。
さらには両腕はしびれてしまい、これ以上はこの場に剣があっても握れないほどだ。
「駆、お前は「分かっている」からこそそこに飛び込むしかない・・・・見捨てられないもんなぁ?」
ドンッ!!!
そうして、次に菊理に向かって土の塊を作って土惺弾として放った。
無論、そんな重量を彼女が受け切れるわけもなく、おそらくは潰される。
しかし、それでもその砲弾は当たらなかった。
駆がその場に飛びかかるように突進し、菊理を抱え込んで避けたからだ。
勢いのまま飛び込んだため地面に二人してズシャリと倒れるが、あれに潰させるよりかは遥かにマシだ。
「グっ・・・・はぁ・・・・・ハァ・・・・!!!」
「か、駆さん!!!」
「大丈夫・・・大丈夫だから・・・・!!!!」
大丈夫と駆は言うがその肩は土惺弾が掠ったのか血が滲んできている。しかも、かなりの量だ。
おそらくはもう腕を上げることはできないだろう。
そうして、次に蒔風が腕を上げる。
そこにはいつの間にか集められた圧水が浮遊し、ユラユラと揺れながら今も徐々に大きくなっていっていた。
「駆・・・俺のすること・・・わかってるよなぁ!?」
「
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