暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第二章 Lost Heros
銀白VS最強&最弱&聖人
[6/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
そして



斬ッ!!という鋭い音を残して、彼の右の手首から先が落ちる。
その瞬間、彼が青龍を呼びだし、青龍が何かのビンにその右手を入れて密封、保存した。
そしてそれと同時に上条の喉元に剣をさし込み、彼を消滅させた。




「・・・・フゥ――――青龍、それはあるべき場所においてきてくれ」

「・・・・御意」


蒔風が青龍の持つ、何かの液体と一緒の右手を指してそう命じた。
青龍はそれに首肯してから、即座にその場から消えた。







蒔風がため息をつく。
倒れている一方通行(アクセラレータ)打ち止め(ラストオーダー)が病院にでも運ぶだろう。
あのチョーカーは確かオーダーメイド物だから作るには時間がかかるはず。

神裂もそうだ。
剣を砕かれた一瞬で痛恨の当て身を入れたのだ。いくら聖人とて五分、十分では目覚めまい。
それに剣も特殊な霊装だから新注するには時間がかかる。これで彼らは無力化できたも同然だ。

彼女ならば肉弾戦でも戦えるだろうが、剣術を基本とした彼女にその戦いで蒔風に勝つのは無理だろう、という考えもある。




そうして、蒔風がその場から立ち去ろうとする。





だが









プァーーーーーーーン!!!!!








その場にレールが走り込み、その上を時の列車が乗ってきて蒔風のゆく手を阻んだのだ。



「デンライナー・・・・・」



そして、その車両から数名のものが降りてきた。
降りてきたのは電王のメンバーに、途中で合流したのか、駆達赤い夜を乗り越えたメンバーだった。



「・・・・は、理樹はどうした?裕理にましろは?途中下車でもしたのかな?」

「直枝さんは泉戸さん達とほかを回ってる」

「なるほど」



そうして、彼らが蒔風の前に立つ。
どうして分かったのか、という事は聞かなかった。

デンライナーの車両部。そこに黒子が見えたからだ。


「変身」


《GUN FOAM》



「お前らだけでオレとやる気か?いい度胸だな・・・・」


そうして、蒔風が若干荒い息を吐きながら両手をブラブラとさせる。





「行くよ・・・・あいつを倒すのは僕なんだ・・・お前じゃない」

「侑斗の事か?まァだ張りあってんのかよ・・・・」


無論、リュウタロスは妥当侑斗というかつて持っていた感情はもう無い。
しかしだからこそ、リュウタロスは彼を認めていたのだ。


だから・・・・・




「お前、倒すけどいいよね?」

「答えは――――必要ないよな?」








[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ