第二章 Lost Heros
銀白VS最強&最弱&聖人
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そして
斬ッ!!という鋭い音を残して、彼の右の手首から先が落ちる。
その瞬間、彼が青龍を呼びだし、青龍が何かのビンにその右手を入れて密封、保存した。
そしてそれと同時に上条の喉元に剣をさし込み、彼を消滅させた。
「・・・・フゥ――――青龍、それはあるべき場所においてきてくれ」
「・・・・御意」
蒔風が青龍の持つ、何かの液体と一緒の右手を指してそう命じた。
青龍はそれに首肯してから、即座にその場から消えた。
蒔風がため息をつく。
倒れている一方通行は打ち止めが病院にでも運ぶだろう。
あのチョーカーは確かオーダーメイド物だから作るには時間がかかるはず。
神裂もそうだ。
剣を砕かれた一瞬で痛恨の当て身を入れたのだ。いくら聖人とて五分、十分では目覚めまい。
それに剣も特殊な霊装だから新注するには時間がかかる。これで彼らは無力化できたも同然だ。
彼女ならば肉弾戦でも戦えるだろうが、剣術を基本とした彼女にその戦いで蒔風に勝つのは無理だろう、という考えもある。
そうして、蒔風がその場から立ち去ろうとする。
だが
プァーーーーーーーン!!!!!
その場にレールが走り込み、その上を時の列車が乗ってきて蒔風のゆく手を阻んだのだ。
「デンライナー・・・・・」
そして、その車両から数名のものが降りてきた。
降りてきたのは電王のメンバーに、途中で合流したのか、駆達赤い夜を乗り越えたメンバーだった。
「・・・・は、理樹はどうした?裕理にましろは?途中下車でもしたのかな?」
「直枝さんは泉戸さん達とほかを回ってる」
「なるほど」
そうして、彼らが蒔風の前に立つ。
どうして分かったのか、という事は聞かなかった。
デンライナーの車両部。そこに黒子が見えたからだ。
「変身」
《GUN FOAM》
「お前らだけでオレとやる気か?いい度胸だな・・・・」
そうして、蒔風が若干荒い息を吐きながら両手をブラブラとさせる。
「行くよ・・・・あいつを倒すのは僕なんだ・・・お前じゃない」
「侑斗の事か?まァだ張りあってんのかよ・・・・」
無論、リュウタロスは妥当侑斗というかつて持っていた感情はもう無い。
しかしだからこそ、リュウタロスは彼を認めていたのだ。
だから・・・・・
「お前、倒すけどいいよね?」
「答えは――――必要ないよな?」
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