第二章 Lost Heros
銀白VS最強&最弱&聖人
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結果、竜王の殺息は上条から全くの別方向へと向いて放たれることとなる。
結界外に居る上条が砲撃の対応から解放され、結界を解除しようと駆けだす。
結界に触れればそれだけで解除できる。その際再び自分に向かぬよう回り込みながら接近する上条だが、それゆえに到達まで時間がかかった。
と、その時間を使って蒔風が一方通行の方を向く。
彼の身体は空中に制止し、その格好は蒔風に拳を振り上げて殴りかかろうとしている瞬間だった。
「なに・・・・・!?」
「この結界では法則を乱す。ようこそ、知らない未知の世界へ」
「は・・・・ご親切にドーモ」
「なに・・・・もうなにもわからなくなるんだからな。それくらいは教えてやる」
そう言って、蒔風が一方通行のチョーカーに指をかけ、ビッと引きちぎるように没収する。
その瞬間、彼の脳味噌は世界から放り出された。
一方通行は脳に大きな怪我を負っている。
故に、彼は日常生活に支障をきたすような障害を持っているのだ。
それでも彼がこうしていられるのは、彼がチョーカーで受信したミサカネットワークの演算機能で補助してもらっているからにすぎない。
つまりこうされてしまった彼は能力はおろか、立つことも歩くことも、しゃべることも言語を理解することも叶わない。
そうして、一方通行が地面に倒れて、上条が結界のふちに触れて結界が切れると、蒔風が砲撃をやめて神裂へと向かう。
《ワールド!!!》
もう一度、メモリをさし入れ、能力を入れ替えてから。
蒔風に神裂が剣を振るい、それを蒔風が受け止める。
しかし、その膝はガクリと崩れ、上から押し付けられるかの如くそれに耐えている。
「もらい・・・ました!!!」
「・・・・ッ・・・・・いいや・・・それはこっちだ!!!」
ガッ!!と
蒔風がそこで神裂の七刀七閃を握りしめ、メモリによる力を発動させた。
「IS発動、振動破砕!!!」
瞬間、神裂の刀にヒビが入って、直後に砕けた。
それと同時に周囲を待っていた鋼糸もそれに連なっていたのかハタハタと地面に落ちていった。
「七刀七閃は霊装だ。おそらく、その鋼糸を操ってる大元もそれだろう?」
「な・・・・わたしの・・・・」
「下がれ神裂。お前をやる必要はない!!!」
愕然としてしまっている神裂に一撃、重い当て身をくらわし、蒔風が投げ飛ばして上条にパスする。
その瞬間、それと一緒に駆け出した蒔風が上条に突っ込み、剣を振るってその右手を狙った。
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