第二章 Lost Heros
回避、そして再戦
[3/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
、納得させるだけの原因があった。
そうして翌日。
ちょうど蒔風と交戦してから一日が経った時。
「来るなら今かな?」
「だけど本当に大丈夫なのかよ」
「ん?ああ、君のことなんて心配はしてないよ。僕は彼女が守れればそれでいい。まあ、そいつがどれだけ強いかわからないけど、僕の魔女狩りの王さえいれば・・・・」
「来た」
上条とステイルが話していると、その後ろで長門がポツリとつぶやく。
瞬間、ビルの壁が吹き飛び崩れ、その向こうから一人の男のシルエットが現れた。
来たか!!と身構えるステイルや神裂、上条らだが、そのシルエットは全く彼らなど気にしていなかったらしい。
翼が生え、それが鋭利に開かれて輝いたかと思うとその姿は消え、直後に朝比奈みくると古泉一樹、そしてキャロが消えた。
その影は更にキョンへと至ろうとしてしかし、その腕が長門に掴まれて投げとばされて壁に突っ込む。
そこまで来て、彼らは気付いた。
彼は最初から自分たちと戦う気などないのだ。
ただ標的の人間を消すだけ。
この瞬間、蒔風舜は標的を消すことだけを考えていた。
「全員こっちに集まれ!!!」
「くぉッ・・・が・・・・まさか長門がこの速さに付いて来れるとは・・・・・」
だが、その蒔風は壁に激突させられた。
彼の翼が折りたたまれ、その速度はもう出せなくなった。
それを見てステイルは全員を一点に集め、ガラガラと崩れた壁から這い出てくる蒔風に向かって腕を振るった。
「―――その名は炎、その役は剣
顕現せよ、わが身を喰らいて力と為せ―――魔女狩りの王、イノケンティウス!!!!」
そうしてステイルの目の前に炎が生まれ、それが彼の力であることを表していた。
「我が魔法名をここに。Fortis931(我が名が最強である理由をここに証明する)!!!」
そうしてその炎の塊が、立ち上がろうとする蒔風に向かって跳んで行く。
だが、それを見て立ち上がりつつある蒔風がにやりと笑い、パチン、指を鳴らした。
瞬間
ボシュッ!!という音を立てて炎が消える。
そしてそれと全く同じ炎が、蒔風の掌の上に現れたのだ。
「はっはっは!!すこーしそれっぽいことしてやったら有利になったとチョーシづく!!こいつはオレの獄炎だよ。未成年のガキが大人ぶってんじゃねェぞステイル君!!!」
「な・・・・・」
そう叫びながらステイルが再びイノケンティウスを出
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ