第二章 Lost Heros
回避、そして再戦
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以上は聞いてこなかった。
(まあ金も多く渡しておいたから・・・彼が通報することもあるまい・・・・・)
そして、蒔風がドサリと倒れた。
息は荒く、腕も片方折れていて、血も少し足りない状態だ。
(仕方ないとはいえ、固有結界使っちまったからな・・・とにかく一回身体を休めて・・・そうすればなんとかだがまだ戦える。丸一日経って明日になれば腕も使いものくらいにはなるだろうし・・・・)
そして、蒔風はそのまま寝た。
数時間後には動かなければならない。
(この身体・・・・うまく使えるようにまで回復しないと・・・・・)
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「どうしてここから離れる必要がある?その蒔風って言うのは来ないじゃないか。君の「お姉様」がやっつけてしまったんじゃないのかい?」
「ですが・・・お姉様からの連絡はとれませんの!!もしかしたら何かあったんじゃ・・・・」
その頃、十九学区の廃ビルでは黒子とステイルが言い合っていた。
黒子はすぐにでもこの場から逃げるべきだと言い、一方ステイルはこの場に留まって迎え撃った方がいいという。どうやら神裂も同じ考えのようだ。
しかし、その意見も無理からぬことだ。
ステイルと神裂は蒔風の力を知らない。
最終決戦だって彼らは来ていなかったのだ。当然である。
「君の「お姉様」がその蒔風を相手にしてそしてまだ戻ってこないという事は、きっとやられてしまったのだろう。だが蒔風もまた来ない、という事は彼も酷い怪我を負って倒れているという事だろ?確かそんな話だったね。もし僕ならそのまま逃げるね」
そうして、更にステイルが言うにはそんな怪我だったらこの街からも出れない。もし回復したら即座にこの街を出るかこっちに攻撃を仕掛けてくるだろう。どちらにしても、すぐに動かなければどんどん困難になっていくという事だ。
脱出するにも警備がきつくなっていくし、こっちに攻め入るにも逃げられたり増援があったら苦戦する。
だから彼が逃げるのならばそれでよし、こっちに来るとしたら、おそらくその体がある程度回復した程度で万全ではないはず、という考えらしい。
「手負い相手に、僕の「魔女狩りの王」と神裂が負けるはずがない。だからここにいた方が安全なんだ」
「それは・・・・」
その言葉には確かな自信があった。そしてそれが、決して驕りでないこともわかる。
だが、それでも不安なものは不安だ。
しかし、彼らは結局ここに残った。
決め手は、彼の能力を見せつけたからだ。そして、その強さの源にも
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