第二章 Lost Heros
銀白VS前線&超電磁砲
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えないが、数百メートル先のその剣にはティアナの血の他に、透明な液体が滴っていた。
「皆聞いて・・・・分かったわよ・・・・あのリストの・・・選考理由・・・・・」
「え?」
「ティアナさん!!喋らないでください・・・・今から病院に・・・・」
「ダメよ!!聞きなさい。もう頭回んなくて私にはわかんないから、あんたたちに伝える。聞いて。自分のことは一番わかってるわ」
そう言って、自分の気付いた情報を伝えようとするティアナ。
そうしている間にも蒔風がヨロリを立ち上がろうとしているが、それにも構わず彼女は言った。
「あのリストは乗ってるのは・・・・皆に聞かないとわからないけど、たぶん・・・・WORLD LINK発動時に近くにいた人間よ・・・・・!!!!」
「!!」
「そ、そうですわ・・・・・私あの時はお姉様と離れていましたわ!!」
「他の皆に聞いてみないとわからないけど・・・たぶん間違いないわ・・・それがどういう事かも・・・わからないけど・・・・ぅ・・・・」
「ティアナさん!!」
「三人とも、逃げなさい。皆と合流しないと・・・あいつとなんか戦えないわよ!!!」
「で、でも・・・・」
そうは言われても、ティアナを置いてなどいけないキャロは何とかして彼女を助けようとする。
しかし、その肩を黒子が掴む。
「黒子さん・・・」
「これ以上困らせてはいけませんの」
「でも!!」
「逃げますわよ!!お姉様!!」
「・・・・わかったわ」
そう言って、黒子が二人の手を取ってテレポートしようとする。
が、その瞬間
「お姉様!?」
「美琴さん!!」
美琴が黒子の手を放してしまう。
だが勢いというものか、黒子はキャロだけを連れて消えてしまった。
「残る・・・か・・・・」
「あんたはここで倒す。先には行かせない」
「ティアナも・・・・・気付きやがって・・・・・・」
その直後、ティアナの身体が光りになってカードへと変わった。
そしてそのカードと、ティアナが回収していたカードをポケットにしまって咳き込む。
「発動したら・・・・どうすんだよ・・・・」
「? あんた・・・何を言ってんの?」
「・・・・・」
その美琴の言葉に、蒔風はなにも応えずに構えた。
左掌を突き出し、身体を横に向けて右手は腰の位置に握って置く。
「この先に行かねばならん・・・・・消えろ、否、消されろ」
「消えんのはあんたの方よ!!!」
そう言って、美琴もポケットに手を突っ込む。
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