第二章 Lost Heros
銀白VS前線&超電磁砲
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キがかかるような代物ではない。
器用なことに、蒔風がワールドメモリで出したその触手――ギルススティンガーが引きちぎられて、ついに障害は一切なくなる。
この間にも蒔風は美琴と交戦していたのだが、それを考えれば相当なものだ。
しかし、ここまでか。
そう思った美琴の意識が一瞬緩み、その瞬間蒔風が腕を伸ばしてその首を掴んだ。
そして真後ろに向け、彼女を盾のように差し向けたのだ。
エリオはそれを見て必死に軌道を変えてビルに突っ込み、美琴と蒔風はその衝撃波で吹き飛ばされて地面を転がった。
そうして、蒔風の手元にエリオのカードが滑りこんでくるも、倒れた蒔風は動かない。
一方、美琴は足を引きずりながらも立ち上がり、ティアナはその光景を愕然と見ていた。
払った犠牲はあまりにも大きい。
しかし、まだ蒔風の手元にカードがあるなら戻せるかもしれない。
そう考え、蒔風の元に近寄っていって手元のカードを取る。
そこに描かれているのはエリオだ。周囲に散っていたほかのカードも集めていくと、その中にはやてやスバルのものもあり、それを回収するティアナ。
と、そこである一つの事実に気付く。
リストに載っていたメンバーは確かに主要人物だ。
しかし、彼が自分たちの世界に来ていたとき、ほとんどはともかくザフィーラやシャマルとの交流はあまりなかったはず。
いや、あったとしても自分はそんなにみていない。
この全員だけが共通の、つまり一緒にいた瞬間。
その瞬間とは――――――
「まさか・・・あのリストは・・・・!!!」
「ティアナさん!!!!」
「ッッ!?」
ドシュッ!!!
と、そこで倒れている蒔風の腕だけが上がり、「天」がティアナの脇腹を貫いていた。
その攻撃に、黒子が即座に近寄り、テレポートで剣を能力で飛ばしてから彼女を下がらせる。
脇腹を押え、苦しそうにするティアナが顔を青くさせながら黒子に礼を言う。
その後ろには気がついたのかキャロもやってきていた。
「はぁ・・・はぁ・・・これは・・・・ダメね・・・・・」
「な・・・・」
「何言ってるんですかティアナさん!!!」
脇腹を押えながら、ティアナが察する。
その言葉を否定しながら、キャロが簡単ながらも治癒魔法をかける。
しかし、それでも血は止まらない。
どうしたことかと目を見張るキャロだが、美琴が蒔風を睨みつけて呟いた。
「毒・・・・ッ!!!!」
そう、ティアナの血が止まらないのも、その顔がだんだんと青くなっていくのもそれが理由だ。
飛ばされてしまった「天」は見
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