第二章 Lost Heros
銀白VS前線&超電磁砲
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ように振り向いたので、必然的にティアナや美琴にも見える。
その状態はあまりにも陰惨だった。
上体に傷がないところはない。
肩から腰にかけては斜めに切り傷があり、脇腹にも切り傷が。そしてその上体は血が固まっているのかドス黒く染まっていた。
「どうしたぁ・・・・怖気づいてんじゃねぇぞぉ・・・・かかってこいよ!!剥ぐぞてめえらァ!!!」
シュキン・・・・・・
蒔風がそんな状態で腰から「風林火山」を抜く。
組み立て、片手にそれぞれ「風林」「火山」と握ってその腕をだらりと下げている。
一歩一歩、ダラリとした身体でそのまま歩いてきて、一気に美琴の方へと走り出した蒔風。
地面に付いた刃が火花を散らしてその軌道を照らした。
美琴は確かに学園都市で第三位を誇る超能力者だ。
しかしだからと言って、こんな相手と近接戦闘ができるほどじゃない・・・・・!!!
美琴が蒔風の腕を狙って電撃を発し、その狙いを逸らしていく。
もちろん手加減などしていない。しかし雷旺を操る彼には逸らす程度にしか効かないのだ。
それでも帯電した腕は痺れ、思ったように振れていないのかその顔に苛立ちが見えてきた。
「今よ!!エリオ」
「貫いて!!」
その一瞬の隙。
底をついて、ティアナと美琴が同時に叫び、エリオが雷槍を構えて蒔風の身体を貫こうと背後に迫る。
それを蒔風が後ろ向きに見て察知し、足で踏みこみ、畳返しで防ごうとする。
しかも三枚。これだけの数を前にして、今のエリオのスピードで突っ込めば間違いなくぶつかって潰れるだろう。
しかし、それはなにもせず突っ込んだら、という話だ。
「ストラーダ、フルドライブ!!!!」
《Jawohl!》
「だアアアアアアアアアア!!!!必敵貫砕!!!紫電一閃!!!」
ドンドンドンッ!!ドドドドドッッ!!!!!
その突進が三枚の地盤を砕き、粉砕された破片をも爆砕させて疾走する。
元よりの速度、ブースター、そして爆風を背に、雷の竜騎士がトップスピードで蒔風へと迫った。
その空気抵抗で槍がぶれる。バリアジャケットが裂けていく。
バリアジャケットを羽織っているにも関わらずこの風圧。
エリオは必死になって両手でストラーダを握りしめた。
必ず届かせる。
そして
ギャッ!!ガギョギョギョギョギョギョ!!!!!!!!!
その瞬間、蒔風が発生させたのか地面から触手のようなモノが飛び出て来てストラーダに絡まった。おそらくはその突進を止めようとしているのだろうう。
が、今さらそんな物でブレー
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