第二章 Lost Heros
銀白VS前線&超電磁砲
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蒔風の身体が押し出され、スバルがそれに合わせて身体を返し、蒔風の後ろに回りこんだ。
蒔風にしては支えを失ったようなもの。その身体が前にヨロつく。
それ自体はたいしたことではない。蒔風はすぐに体制を整える。
しかし、まずいのはここからだ。
「喰らいなさいませ!!!」
頭上に黒子テレポートで、どこから持ってきたのかコンクリートの塊を次々と降り落としていく。
それを拳で砕いてすべて粉砕する蒔風だが、そこに再びエリオとスバルが突っ込み、スバルが前に立って近接、エリオがその隙間を縫うような突きで攻撃してきた。
その攻撃に蒔風すらも舌打ちをしてついに剣を抜く。
「天地」と「陰陽」に組み上げて両手でいなし、防いでいく。
が、敵は彼らだけではないのだ。
そうして受けていくと、キャロのアルケミックチェーンが蒔風の腕と足、腰に巻きつき、その動きを止めた。
「行くわよ!!クロスミラージュ!!」
「黒子!!皆と一緒に下がってなさい!!!」
縛りつけられた蒔風の元へと、ファントムブレイザーとレールガンが放たれ、その顔が一瞬焦りに染まった。
しかし、そうしながらも蒔風が迅速に行動した。
アルケミックチェーンが引きちぎれないとわかるとその場にしゃがみ込んで、まず先に来た胸を狙うレールガンを避けた。
次に、誘導性能のあるファントムブレイザーに対してはタイミングを見て再び立ち上がり、真正面からそれを腹部に受ける。
その瞬間、蒔風が全身の力を腹部に回し、胆力を以って腰の軸を捻って、それを受け流した。
「ォァッ!!!」
するとファントムブレイザーの何発かは命中するも、その中でも特大の三つ。それが蒔風の腰に着弾した瞬間、その腰を一周ぐるりと回って真っ直ぐにティアナへと跳ね返されていった。
嫌、実際には跳ね返されたのではない。しいて言うのならば、「腰で掴んで投げ飛ばした」のだ・・・・!!!!
その攻撃を、美琴が電撃で弾き飛ばす。
しかし、弾いたはいいもののそれは二人の周囲に着弾し、二人を土煙に隠した。
「ティアナさん!御坂さん!!!」
「ウオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!」
バキンッ!!
蒔風の咆哮と共に、身体を縛っていたチェーンが砕け、その拳が離れたキャロに向かって放たれた。
拳からは衝撃波のようなモノが飛び出し、それはまるで空気の塊のようにキャロへと激突。
咄嗟に間に入ったフリード(巨大体)もろとも吹き飛ばし、その巨体を光に変えた。
キャロはというと、吹き飛んでフリードとビルに挟まれる前に黒子が救出したので無事だったが、気絶してしまっていて戦闘続行は不可能だ。
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