第二章 Lost Heros
銀白VS前線&超電磁砲
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ういないか・・・・いや、それで諦める人じゃない・・・・」
「ティア、どうする?」
「・・・・・キャロ、反応は?」
「近くに舜さんの反応は見当たりません」
「私も、不意打ちなら大丈夫よ。微弱な電磁波出してるから察知できるし」
キャロと美琴の言葉に三秒ほど考えるティアナだが、結論としてだったら善は急げと、彼女らが駆けだした。
ここにいないのなら、きっと狙われるのはあっちだ。
しかし
バゴォッ!!!
走り出してから十歩。
その地点で、美琴の足元の地面から蒔風が飛び出し、アッパーカットを叩き込もうと腕を伸ばしてきた。
が、それは叶わず、黒子によって美琴が緊急回避されて少し離れたところに着地した。
「あっぶな・・・・」
「お姉様、お怪我は?」
「ないわ。ありがとう・・・・でも・・・・」
「行くよエリオ!!」
「はい!!」
その場から二メートルほど離れた美琴の脇を、二人が駆けて蒔風へと迫る。
もちろん、二人ともキャロのブーストをかけてもらっていたし、スバルはすでにいつでも振動拳を放てる状態に、エリオも全身に電気を回して身体能力を底上げしていた。
にもかかわらず、蒔風の攻撃はあっさりと、スバルの身体に衝撃を深く叩きこんだ。
ゴガッ!!!
蒔風はまるでその場にスバルが来ることを把握していたかのように、踵を振りあげて待ち受けていた。
そしてスバルは、その真下にまんまと踏み込んでしまったのだ。
足が振り降ろされスバルがそれをガードするが、あまりの威力に地面が窪み、いきなりの攻撃に膝が崩れた。
しかしそうなってでも、蒔風の踵落としをしっかりと防いでいたスバルはさすがというところだ。
だが、同時にまずい。スバルはまだ振動拳を「完全に」扱いきれていないのだ。
もちろん、以前の蒔風の特訓で拳に集中させて放つことはできたし、あれからの特訓で蹴りでも放つ事が出来た。そこは全く問題なく自由にできる。
だが、まだそれ以外の任意の場所から放つことはできず、上腕をクロスさせて受けている状態では放ちようがないのだ。
無論、全身から噴き出すことも可能だが、それではエリオも巻き添えだ。
そんなことはできなかった。
と、踵落としとそれを受け止めた形のまま固まった二人に、残ったエリオが方向を変えて槍を突き出した。
場所は、蒔風の真背面から。狙うは、背中のど真ん中。
雷が迸り、蒔風に直撃。直後にエリオの槍もそこに突っ込んだ。
しかし、それは蒔風が背に出した「獅子天麟」の鞘で受け止められてしまう。
それでも押されていることには変わりない。
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