第二章 Lost Heros
銀白VS仮面
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荒野にて、Wとアクセルが蒔風と睨みあっている。
その蒔風の手には、握れば隠れてしまいそうな大きさのノック式USBメモリがあった。
『なんだい?それは』
「なんだいとは面白い。お前らが一番知っているものだぞ?」
そう言われ、翔太郎が一つの考えに行きつく。
照井も同様に行きついたのか、しかし、それに信じられないでいる。
「ばかな・・・そんなに小型の物など、聞いたことがない!!!」
「何言ってんだよ。見つかりやすい犯罪道具・・・爆弾や銃なんてのは見つからないようどんどん小型になってんだぜ?こいつだって同じだ」
そう言って、蒔風が手の中でそれをくるりと回し、USBをノックして接続部分を押し出した。
《ワールド!!!》
「ワールドだと!?」
「そのガイアメモリは・・・・・!!!」
「ああ、記念にともっていた空のガイアメモリ。世界接合の際、どっからあぶれてきたのか・・・・うまくこいつに入り込んだみたいでな。ちょいと融通効かないとこもあるが、これはこれでいい」
「まずいぞ・・・・」
アクセルの言葉に、Wがエクストリームへと強化変身して、ガイアメモリに対抗しようとする。
一方、蒔風が右手に握ったそれをそのまま右掌に握りしめ、体内に埋め込む。
蒔風の身体に淡くオレンジの光が走り、グキグキと首を鳴らして身体の様子を見る。
しかし、その体は一切変化せず、元の蒔風のままだった。
「ドーパントにならねえ?」
「あんないかにもな怪人、街中じゃ目立つだけだ。すぐれた道具は、無意味な変容はしないもんだぜ?」
それに、蒔風の場合は適合率もある。
過去、彼らが関与したガイアメモリ事件で適合率が異様に高い事例があったのだが、その時の適合者はその能力のみを手に入れ、姿は一切変わらなかった。
このガイアメモリは、蒔風にとっての「運命の一本」なのだ。
「フィリップ!!あのメモリは!?」
『わからない・・・・検索しても出てこない!!!』
狼狽するWに、蒔風が早速攻撃に乗り出す。
その両手に握られたのは、干将・莫邪だ。
いきなり現れたその武器に、Wとアクセルが驚愕するが今はそんな事で足を止めている場合ではない。
それを手にして、蒔風が突撃してくる。
「くっ、迎え撃つぞ、左!!!」
「わかってらぁ!!!」
そう言って二人掛かりで切りかかるが、蒔風のその剣はその攻撃を受け止めただけですぐに砕けてしまった。
しかし、即座に新たな剣が出現、再び二人に振るわれる。
「あれは・・・・いったいどういうことだ?」
『おそらくはアーチャーの投影
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