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世界をめぐる、銀白の翼
第二章 Lost Heros
銀白VS仮面
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面ライダーゾルダの基本装備だ。




と、同時に蒔風が思いっきり足を地面に踏みつける。

畳返し。

起き上がってきた地面の壁は、カブトとガタック、そして龍騎とアギトをまとめて一つの部屋に入れた。
なかなかに巨大。しかも、その中には蒔風までも入っている。天井もどうやったのか塞がれており、彼らは完全に閉じ込められた形になった。


と、そこでカブトが身構える。
どうしたのかと聞くガタックだが、カブトはそのまま言った。


「忘れたのか・・・・蒔風は暗殺のプロだ。この暗闇でやってこないとは限らない・・・・」

「!!!」


その言葉に、全員が背を合わせて全方位に意識を飛ばす。
だが、聞こえてきたのは蒔風のやる気のない声だけだった。



「もうさ、お前らの相手めんどくさいんだわ」



カシ、カシュッ!



そして闇の中から、カードを取り出して何かに入れた音がした。
そして聞こえる起動音。


《-Final Vent-》


「こういうごちゃごちゃしたの、嫌いなのよね、オレ」



「皆!逃げ・・・・」


「バァい」





ドォオッ!!!!!






蒔風の引き金が引かれ、ゾルダのファイナルベント「エンドオブワールド」が発動してその「部屋」のなかを爆発と炎が包み込んだ。
逃げ場などない。密封された中で放たれたこの超重級爆撃攻撃は、部屋の内部のすべてを焼いて吹き飛ばした。






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ズルッ・・・・ズルッ・・・・・ズルッ・・・・・・



「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・・」



足を引きずって、蒔風が荒野を歩く。
手には今戦ってきたライダーのカードがあった。


そして今向かっているのは、彼らがやってきた方向だった。


(この先にはあいつらが一緒にいたメンバーがいるはず・・・・・守り手は登大牙に名護敬介、矢車と言ったところかな?・・・・・)



そうして一歩ずつ、その標的へと近づいて行く蒔風。
すでにその洞窟のような岩場は視界にとらえている。








それから三十分後には蒔風の手元にカードがさらに集まっていた。
矢車想と、吉井明久、姫路瑞樹、島田美波、木下秀吉、土屋康太の五人のカードが。



名護と太牙は戦闘不能にして転がしてきた。
彼らをカードにする必要はない。












蒔風の脳裏に、彼らの最後の言葉が思い出される。





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