第二章 Lost Heros
銀白VS仮面
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風を挟んで反対側ではアギトが紋章を宙に浮かせ、蒔風にシャイニングライダーキックの照準を合わせている。
《-Final Vent-》
「ンンッ!!!アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
「フッ!!ハアアアアアアアアアアァアアアアアア・・・・・・・・!!!!」
構えを取り、その脚にエネルギーを溜めていく二人。
しかし、二人は顔をあげようとしない。
いつもならば、真っ直ぐに敵を見据えて構えるはずが、今の彼らは下に俯きながら腰を落としている。
もう、彼らには見てられないのだ。仲間が倒れるところも、彼がその仲間を倒しているところも、自分が彼を倒すところも。
もう、憎んでいるのかも信じているのかもわかない、ある種の狂気に彼らは心を襲われていた。
「ハァッ!!」「ダァッ!!」
しかしそんな状況でも。、彼らはキックを蒔風に放った。
蒔風の前後から、同じ角度、同じ高さから二人のキックが放たれて、真っ直ぐに向かってきて、蒔風がそれを見て、小さくつぶやいた。
「心象的世界破壊」
瞬間、世界が変わった。
蒔風が法則を読みとり、そのタイミングで指をバチン、と鳴らした。
すると、彼らのキックの角度が変わって、あらぬ方向へとすっ飛んで行った。
彼らは自分の想定していた角度とは違う角度で着地させられ、龍騎は地面にこすりつけられ、アギトは背中から思いっきり打ちつけて地面に落ちた。
そうして、誰もが動かなくなる。
この空間内ではこれが切れるまでは動かない方が得策だ。
何が起こるか、全くわからないのだから。
しかし、ここで蒔風が吐血して倒れる。
一体何の法則が働いたのかわからないが、それと同時に時間が過ぎて結界が切れる。
それと同時に、カブトとガタックが動いた。
その手にハイパーゼクターを握り、それぞれハイパーフォームへと変身したのだ。
「あーーーー・・・・げふ・・・くそ」
それをみて 、蒔風が頭をガシガシと書いて口元の血を拭った。
彼らのハイパークロックアップの速度は彼も知っている。
しかし、蒔風と手さすがのハイパークロックアップの速度にはついて行けない。
加速開翼しても、ついて行けるのは最大で二秒。
しかも、今はコンディションが最悪だ。おそらく二秒もついていけないだろう。
だがら、彼は諦めた。
そして右の掌からメモリを出した。
《ワールド!!!》
そうしてもう一度メモリをノックして起動、再び挿入し、その手に武器を構える。
武器は、機召銃マグナバイザー。仮
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