第二章 Lost Heros
銀白VS仮面
[2/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
魔術という物だろう。前に見せてもらった。だが・・・それをなぜ彼が?』
「間違いなくガイアメモリのせいだろうがな」
ギィン!!ギャリリリリリリリリリ!!!!!
三人の剣が鎬を削って打ち合わされ続けている。
蒔風の剣は相も変わらず砕けては戻りの繰り返しだ。
しかし、そんな中でもアクセルとWは圧倒されている。
最初から剣など捨てている様な、重い一撃。その一撃を受けるたびに、彼らの剣が大きくはじかれるのだ。
無論、蒔風の剣は打ち付けた瞬間に砕け散るのだが、それでも衝撃は伝わってくる。
しかも、相手の剣は無尽蔵なのだ。
その怒涛の攻撃で、アクセルが弾かれた隙に蹴りを食らって転がる。
「照井!!」
「だからお前はハーフボイルドなんだ」
それを見て叫ぶ翔太郎だが、蒔風がその彼に向かって無数の剣を降らせてきた。
一瞬の隙。彼の取り柄であり、弱点でもあるその甘えが、この一瞬を生んでしまった。
「左!!!」
Wに向かって降りかかる数多くの剣が、次々と地面に突き刺さっていく。
その雨が止んだ後に残っていたのは、ぐらりと崩れながら変身が解除された翔太郎とフィリップだった。
「う・・・・く・・・・」
「ッは・・・・そ、そのメモリは・・・・まさか・・・・」
地面を這うように蹲り、蒔風を見上げるフィリップがワールドメモリに大体の見当をつける。
彼の推測が正しければこのメモリはおそらく・・・・・
「あれは各世界の人物の記憶を持ったメモリだ・・・!!!」
「なに!?」
「「世界」とはつまり物語だ。物語を記憶するという事はその登場人物の記録に近い・・・・」
「つまりオレたちや「EARTH」のメンバー全員の力が使えんのかよ!?」
「残念ながら、そこまで便利なもんじゃねぇ」
フィリップの推理を聞いて、クックと笑いながら蒔風が答えた。
曰く、彼が使えるのは倒して封印した者の力だけらしい。
そして、一度発動させたら使えるのはその時に決めた一人分だけ。つまり、ほかの者の力を使うには一度取り出して、もう一度起動させるしかないのだ。
「まあそれでも、アーチャーのこれが使えるだけで十分だけどな」
そう言って、蒔風の背後にまるで壁のように剣が出現し、背景を覆い尽くしていった。
「ッ!?」
「無限の・・・・」
「まずい!!」
「剣舞」
蒔風の言葉と共に射出されてきた剣が、変身の解けた二人に向かって突っ込んできた。
それをとっさに入り防ぐアクセル。
しかし、い
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ