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世界をめぐる、銀白の翼
第二章 Lost Heros
銀白VS仮面
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魔術という物だろう。前に見せてもらった。だが・・・それをなぜ彼が?』

「間違いなくガイアメモリのせいだろうがな」



ギィン!!ギャリリリリリリリリリ!!!!!



三人の剣が鎬を削って打ち合わされ続けている。
蒔風の剣は相も変わらず砕けては戻りの繰り返しだ。

しかし、そんな中でもアクセルとWは圧倒されている。


最初から剣など捨てている様な、重い一撃。その一撃を受けるたびに、彼らの剣が大きくはじかれるのだ。
無論、蒔風の剣は打ち付けた瞬間に砕け散るのだが、それでも衝撃は伝わってくる。

しかも、相手の剣は無尽蔵なのだ。

その怒涛の攻撃で、アクセルが弾かれた隙に蹴りを食らって転がる。


「照井!!」

「だからお前はハーフボイルドなんだ」


それを見て叫ぶ翔太郎だが、蒔風がその彼に向かって無数の剣を降らせてきた。
一瞬の隙。彼の取り柄であり、弱点でもあるその甘えが、この一瞬を生んでしまった。


「左!!!」


Wに向かって降りかかる数多くの剣が、次々と地面に突き刺さっていく。
その雨が止んだ後に残っていたのは、ぐらりと崩れながら変身が解除された翔太郎とフィリップだった。



「う・・・・く・・・・」

「ッは・・・・そ、そのメモリは・・・・まさか・・・・」



地面を這うように蹲り、蒔風を見上げるフィリップがワールドメモリに大体の見当をつける。
彼の推測が正しければこのメモリはおそらく・・・・・



「あれは各世界の人物の記憶を持ったメモリだ・・・!!!」

「なに!?」


「「世界」とはつまり物語だ。物語を記憶するという事はその登場人物の記録に近い・・・・」

「つまりオレたちや「EARTH」のメンバー全員の力が使えんのかよ!?」



「残念ながら、そこまで便利なもんじゃねぇ」




フィリップの推理を聞いて、クックと笑いながら蒔風が答えた。


曰く、彼が使えるのは倒して封印した者の力だけらしい。
そして、一度発動させたら使えるのはその時に決めた一人分だけ。つまり、ほかの者の力を使うには一度取り出して、もう一度起動させるしかないのだ。



「まあそれでも、アーチャーのこれが使えるだけで十分だけどな」





そう言って、蒔風の背後にまるで壁のように剣が出現し、背景を覆い尽くしていった。


「ッ!?」

無限の(アンリミテッド)・・・・」


「まずい!!」

剣舞(ブレイドダンス)



蒔風の言葉と共に射出されてきた剣が、変身の解けた二人に向かって突っ込んできた。
それをとっさに入り防ぐアクセル。

しかし、い
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