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ファイアーエムブレム聖戦の系譜 〜幾多の星達〜
210部分:金銀妖瞳その三
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の様に勝手な事ばかりされては困りますな」
 彼は口の端を歪めて言った。
「勝手な事だと!?」
 アルヴィスはその言葉に顔を歪ませた。
「貴様は私が誰だかわかって言っているのか!」
 語気を荒めた。だがマンフロイはそれに対して怖れもしない。否、侮蔑でもって返したのだ。
「フン、何時まで皇帝でいるつもりだ」
 それは皇帝に対する物言いではなかった。蔑みと嘲笑と悪意で濃く味付けされた醜い料理であった。まるで用済みとなった死にかけの家畜に対する様な言葉であった。
「貴様はユリウス様の使い捨ての駒に過ぎぬ。忌まわしきファラの血筋とはいえ皇家の血を引くからこそユリウス様も我等も今まで生かしておいたのだ。それを忘れるな」
「クッ・・・・・・」
 何も言い返せなかった。今の自分がどれだけ無力な存在であるか、それは他ならぬ彼自身が最もよくわかっていたからだ。

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