銭湯で笑いを取るロード・ルメロイ
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っつい人数でも、地面割るわ空も割るわ、そらえげつない攻撃しやがってな、ヘタイロイの皆さん全部地割れの谷底に落とされて死んでしもてん。ワシらアレクサンダーのオッサンの馬ボケパノスやったかブケパのスか忘れたけど、名前ボケやのに賢い馬が空飛んで逃げてな、固有結界破られてオッサンと馬だけになってん、そいで大さまがワシに「聞くの忘れとった、ワシの部下にならへんか」って聞いてな、もう今生の別れやで〜、ワイも泣きながら「なります〜〜」言うたんや、それで生きて大将の活躍話して伝えるように言われて馬から降ろされてん」
ウェイバー君の泣き真似に、観客も何故か涙を誘われた。遺言通り多くの人に話して聞かせているらしい。
「吉本やのに松竹みたいや〜」
関西風のお笑い話だったのが、泣き落としの話になって涙を誘った。
「それでまたこのえげつないオッサン、空から宝具ガンガン投げて来てな、馬もやられるわ、アレクサンダーの大将もようけ刺されてそれでも走って、やっとこさこのオッサンの前に立って刀振り下ろしたんやけどな(ギル様に空手チョップ入れまくり)、神様でも捕まえられるっちゅう鎖で大将縛り付けて、エヌマエリシュされてしもてん」
何故か観客号泣、話の枕か先程の話がよほど上手かったのか、全員ロード・エルメロイの話芸に夢中になって、ギルガメッシュのオッサンは、運転者なのにビール片手に聞いていた。
「このオッサン、ワシも殺すつもりで来たんやけどな、令綬あれへんの見たし、大将の遺言でこないして大勢に話すように言い残したの聞いたらな「忠臣大儀である」とか言うて消えてしもてん、ワシ一人徒歩でな、神戸大橋のド真ん中で置き去りやん、もうマジ泣きやで」
銭湯の客たちも泣き笑い、本当の松竹の泣き笑いにされてしまった。
「しゃーないから徒歩で何キロか歩いてな、三宮まで出て、泣きながら走ってん、「メーテルー」や無しに「ライダ〜〜」言いながら走ったから青春の熱い涙ってやつやね、それでカナダ人のおっちゃんおばちゃんのとこで慰めてもろて、エゲレスの田舎帰ったわけや。これにて第四次聖杯戦争、全巻の終わりやで〜」
泣き笑いの拍手を貰って、なぜか魔術も聖杯戦争も知らないジジイBBAにも話が通ってしまい、老人ホームの慰問に出るとウケそうな二人。漫才で笑わせて、お話しで泣かせ、歌で唸らせる海原真理(上沼恵美子)か、たかじんさんみたいな芸を持っていた。
「多芸な方たちですな、お嬢様」
なぜかオーギュストまで眼鏡を外して涙を拭っていた。
「それでは皆様」
「「「ごきぃげんよ〜〜」」」
舞台の下に下がっていくトリオ漫才、いつの間にかオーギュストも加わり、長作兄さんみたいに歌って拍手を貰ったりしたらしい。
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