銭湯で笑いを取るロード・ルメロイ
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いない凜は、金に目がくらんで自分もお零れを頂戴するつもりだったが、相続者の桜からは、実行犯の桜人形とアンジェリカには手数料と口止め料を払い、学校にいたのでアリバイもバッチリ、自分のコピーロボット「さくらちゃん」には金を使わせ、母の入院費ぐらい出したが高額医療費で還付される分は渡さず、敵である姉には一円も渡さなかった。
「うぎゃああ〜〜〜!」
凜は伝説の>>92とか>>922みたいに、意味不明の女理論を展開したが、そんな寝言は弁護士に通用しなかった。
もちろん犯行を通報しようとすると、桜人形とアンジェリカにサクっと殺される。
第一回の話し合いが終了し、必要書類は弁護士が用意して、臓硯と慎二の精神障害と禁治産者の認定も後日行われ、財産の大半は桜が相続した。
ロード・エルメロイ一行は、神鋼の北側にある、廃熱利用か何かのスーパー銭湯に入場し、ギル様もそれに続いた。
オーギュストが利用システムを理解する前に、ウェイバー君が全員分を支払い、ルヴィア、バゼットは女湯。ギル様も入ることになった。
「まあ、こういうのは裸の付き合いからやね、オッサン外人やけどタトゥーとか登り龍の入れ墨入れてへんやろなあ? 暴力団関係者様は風呂入場お断りやで?」
「前はいれとったんやけどな、現世に受肉してからは綺麗なもんや、見てみい、この綺麗なお肌とカダラを」
ナルシストなのか肌フェチなのか、美白や筋肉には五月蠅いギル様。
「んん? 真っ白けやがな、このクソ熱い夏でも白いとか、相方によっぽどかわいがられとるんかぁ?」
「何でやねん、この年でも街中歩いたらな、女がキャーキャー言うて寄って来よるわ」
「BBAばっかりやろ? オッサンはマツケンとか氷川きよしみたいなオネエ好きのBBAに好かれそうやなあ。ところでオッサン銭湯の入り方知っとんかい?」
「当たり前やろ「風呂行ってくる」言うたら、昼から近所の広い銭湯行って、知り合いのオッサンと話して「篠原温泉営業やめてもたなあ」とか言いながら2時間は入らんと気が済まんわ」
暑い夏は昼間から銭湯で過ごして汗を流して、湯上りに冷たいビールでもキューーッと飲むのが日本の夏の過ごし方だと知っているベテランの日本人。貴重品の免許証入り財布を余裕でカウンターに預けて入浴した。
レクサスとかクラウンぐらいの高級車で乗り付けて、駐車場付きの銭湯に入り、入浴料よりも明らかにガソリン代や車の維持費が高いのが日本の定年退職者の昼の過ごし方である。
女湯ではルヴィアが入浴に困っている間にも、バゼットは手早く脱いでロッカーに服を入れ、貸しタオル一枚持って入浴しようとした。
「待って、入り方が分かりませんわ?」
「ああ、全部脱いでロッカーに入れる。カギを外して腕にでも着ける。中にシャンプーやボディソープもあるから自由に使
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