21部分:愚王の末路その四
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て対したのだ。
まず一組目が撃ち後ろに下がり二組目が撃つ。二組目が下がり三組目が撃つ。そしてそれを繰り返す。戦術としてはフリージの誇る雷騎士団が得意とする『カラコール』等があり取り立てて斬新な戦術ではない。ただ解放軍にまさかこれだけ正確に魔道を使える技能があると思っていなかった親衛隊は狼狽した。
「よし、次だ!」
今度は投石器から巨大な岩が放たれた。岩石は放物線を描き親衛隊目がけ落下する。
岩石が兵士の頭を直撃した。首から上を棒で割られた西瓜の様に四散させ兵士が落馬する。岩はバウンドし別の兵士の腹を直撃する。それが次々と放たれ頭上から襲い掛かる。同時に前からは弓と魔道が斉射される。
弓と魔道と投石の攻撃により親衛隊が恐慌状態に陥ったその時彼等の上空に新たな脅威が現われた。
「ペガサスナイト!」
今度はペガサスナイト達だった。弓騎兵達がしきりに動き弓を放つ。だが天馬達は弓の射程内には決して入ろうとせず遠巻きに飛ぶだけだ。だが親衛隊はそれに惑わされかろうじて保っていた陣が崩れてしまった。それは全てオイフェの読み通りであった。
「よし、弓部隊及び魔道部隊は全軍一斉射撃!その後騎兵隊全軍突撃!」
「おお!!」
弓が空を埋めんばかりに放たれ炎や雷が壁として敵を撃ち、解放軍の全騎兵が一斉に地響きを立てながら突進して来た。
「ヒイイイイイイイッ!」
悲鳴を上げた兵士の頭へヨハンが勇者の斧を振り下ろす。続けて横の兵士の胸を薙ぎ払う。ただの力技ではない。技と速さまで併せ持っている。
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