第7話
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。」
「……というかシャロン。”怪盗B”と同じ”執行者”の貴女ならピッキングくらいできると思うのだけど?」
サラの答えを聞いたマキアスは疲れた表情で溜息を吐き、微笑んでいるシャロンにアリサはジト目で見つめて指摘した。
「おしゃべりはそこまでにしておきなさい。―――作戦通り地下水道を一気に駆け抜けて、領邦軍の詰所を出てからそのまま公爵家の城館に突入して、城館のどこかにいるユーシスを連れ出すわよ!」
「道中を阻む魔獣や領邦軍の兵士達は私達が即座に排除する。」
「皆さんは私達の後を遅れずについて来てください!」
「はいっ!」
そしてサラとアルゼイド子爵、クレア大尉の言葉にアリサ達は力強く頷いた後サラ、トヴァル、クレア大尉、シャロン、そしてアルゼイド子爵が先頭に地下水道へと突入し、アリサ達はサラ達の後に地下水道に突入した!
〜同時刻・南クロイツェン街道〜
一方その頃北クロイツェン街道とオーロックス峡谷での戦闘の援軍に向かった影響で見張りの兵士しかいない南口の街道の物陰には、シグルーン率いるメンフィル軍の騎馬隊がそれぞれいつでも騎乗できるように馬の近くで隊列を組んで待機していた。
「念の為にもう一度だけ作戦内容を確認しておく。」
「はい。まずはシグルーン様の号令によって私達は南口からバリアハートに突入、バリアハートに突入した後はそのままアルバレア公爵家の城館に向かって駆け抜け、城館に突入でしたね。」
「城館に突入後城少人数の部隊に別れて城館の守りの兵士達を殲滅しながらアルバレア公爵を探し、討ち取る事ですね。」
「そして今ベルフェゴール様がアルバレア公の居場所を探っていて、私達が城館に突入した際にベルフェゴール様がアルバレア公の居場所へと先導してもらえるという事ですわね。」
メンフィル兵達がそれぞれ数人に別れて突入前の確認を行っている中、リィンの言葉に頷いたエリゼは作戦内容を口にし、背中に届く程の黒髪をなびかせ、貴族の令嬢のような雰囲気を纏った女性騎士とセレーネがエリゼに続くように作戦内容を口にした。
「ああ。今回の作戦……四大名門の当主であるアルバレア公の首を取る事ができれば今回の作戦の中で一番の手柄になる。必ず俺達の手でアルバレア公を討ち取るぞ。」
「「はい!」」
「微力ではありますが私も協力させて頂きます。今回の作戦の同じ小部隊の者として……共に学び、互いに高め合った同期として……そしてかつての訓練兵時代に組んでいた貴方の”パートナー”として。」
リィンの号令にエリゼとセレーネは力強く頷き、女性騎士はリィンに微笑んだ。
「ありがとう、ステラ。それにしてもまさか訓練兵を卒業してからステラとまた組む事になるなんてな……」
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