1617話
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
にも海鮮炒めとパン、デザートとしてプリンがついてくる。
……何気に豪華だな。
そうして海の近くだけあって新鮮な魚介類に舌鼓を打っていると、不意に食堂の入り口からサリィが姿を現す。
見て分かる程に厳しく引き締まったその顔は、明らかに何かあったという事を意味していた。
そのサリィが俺を見つけ、真っ直ぐこっちへやってくる。
それを見たデュオも、軍人達との話を途中で打ち切り、やがて俺の方へとやって来た。
軍人達の方は、サリィの様子から自分達が話に加われば邪魔になると判断したのか、大人しく自分達だけで食事を続けていた。
「アクセル代表、ここにいましたか」
「どうやら何かあったみたいだけど……もしかして、水中用MS隊が現れたのか?」
俺達がこの基地にいる最大の理由を口にするが、サリィは首を横に振る。
「いえ、そっちではありません。……いえ、それも決して間違いという訳ではないのですが」
「ん? 随分と奥歯に物が挟まったような言い方だな。何かあったんだろ?」
近付いてきたデュオの言葉に、サリィは自分を落ち着かせるように少し溜息をし……やがて口を開く。
「その、OZの基地の1つが何者かに襲われ、壊滅状態だそうです」
「……壊滅?」
その言葉に、疑問を抱く。
いや、確かに俺は基地を襲って、そこにあったMS、MS輸送機、潜水艦といった代物を奪ってきた。
だが、純粋に基地に攻撃をしたかと言われれば……答えは否だ。
勿論MSを盗む時に格納庫の内部を結構な頻度で破壊はしたのだが、それで壊滅状態になるかと言われれば、答えは否だろう。
だとすれば、俺が襲った基地とは別の基地を他の誰かが襲ったという事か?
そんな疑問を抱いて尋ねると、実際、サリィが言っていた基地は俺が襲ったのとは別の基地だった事が判明する。
だが……どこが今のOZを襲うんだ?
考えられる可能性としては……
「ガンダムか?」
「いえ、それが違うようです。どうも複数の機体がその基地を襲ったらしく」
「カトルじゃなくて?」
そう言葉を挟んできたのは、デュオ。
なるほど。複数のMSの襲撃と考えれば、ガンダムの中でもマグアナック隊と行動を共にしているカトルを思い浮かべるのは当然だろう。
そんなデュオの言葉に、サリィは首を横に振る。
「いえ、ガンダムの類は一切いなかったそうよ。襲ってきたのはリーオーとエアリーズ、トラゴスの部隊」
「……それって連合軍じゃないのか?」
至極当然の結論に辿り着いた俺の言葉だったが、サリィはこちらもまた首を横に振る。
「勿論私も最初はそれを疑って、調べました。ですが、壊滅した基地の周辺で連合軍の部隊が動いた様子はありません。また、上の方にも聞きましたが、こちらも同
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ