第四幕その二
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「林檎を沢山食べたいって思った時はね」
「そうなのーーですか」
「そうよ、ただ普段はね」
「一個ーーですね」
「他のものも食べたいから」
「今回もーーですね」
「一個よ」
それだけ食べているというのです。
「それじゃあ色々と食べるわ」
「どの果物もーー黄色ですね」
「ウィンキーの国にあるから」
全てが黄色の国だからです。
「だからよ」
「黄色ーーなのですね」
「こうした森は他の国にもあるわよ」
「マンチキンやーーカドリングーーでも」
「ギリキンでもね」
他の国にもというのです。
「あるわよ、そしてね」
「それぞれのーー国のーー色ですね」
「そうなの」
果物の森の果物達もというのです。
「青や紫の林檎もあるわよ」
「まさにーーオズの国ーーですね」
「そうよね、色は違っていてもね」
それでもというのです。
「美味しいわよ」
「そのことはーー同じーーですね」
「そうなの」
バナナにオレンジとネーブル、そして柿も採っています。
「どれもね」
「色は違えどーー味は」
「同じなのよ」
「外見でーー判断ーー出来ないことーーですね」
「そうなるわね」
「果物ーーも」
「他のものもそうでね」
果物以外のものもというのです。
「果物もなのよね」
「それがーーオズの国ーーですね」
「そうなのよね、じゃあ頂きましょう」
果物を全部採ってからです、アンはその場に敷きものを二つ敷いてチクタクと一緒に座りました。そしてテーブル掛けも出して。
そこから牛乳を出して言うのでした。
「果物にはね」
「牛乳ーーですか」
「この組み合わせが最高なのよ」
白い牛乳を見て言います。
「何といってもね」
「だからーーですね」
「そう、牛乳を出したの」
「果物にーー牛乳ーーですか」
「どちらも美味しくなるのよ」
一緒にお口に入れるとです、その時は。
「だから牛乳にしたの」
「そういえばーー王女はーー牛乳も」
「好きよ」
実際にと答えたアンでした。
「それも大好きよ」
「左様ーーですか」
「では食べるわ」
「今ーーから」
「そうしましょう」
こうお話してです、そしてです。
アンは実際に果物を食べはじめました、最初に食べたのは大好物の中の大好物である林檎です。黄色いウィンキーの林檎を囓って。
そのうえで、でした。アンは満面の笑顔で言いました。
「凄く甘くて酸っぱくて」
「美味しいですか」
「歯ざわりもシャキシャキしてて」
食べつつにこにことしています。
「最高よ」
「それはーーいいことーーですね」
「本当にね、それじゃあ」
「どんどんーーですね」
「果物を食べていくわ」
「柿ーーも」
「それもね」
勿論という返事でした
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